2018 Fiscal Year Annual Research Report
A comparative study on the female migrants and the impact of migration on gender in modern European history
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15H03260
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
北村 暁夫 日本女子大学, 文学部, 教授 (00186264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 ひかる 明治大学, 法学部, 専任教授 (00272774)
青木 恭子 富山大学, 人文学部, 教授 (10313579)
木村 真 日本女子大学, 文学部, 研究員 (20302820)
一政 史織 (野村史織) 中央大学, 法学部, 教授 (20512320)
杉浦 未樹 法政大学, 経済学部, 教授 (30438783)
平野 奈津恵 日本女子大学, 文学部, 研究員 (60634904)
山本 明代 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (70363950)
山手 昌樹 日本女子大学, 文学部, 研究員 (70634335)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 移民 / ヨーロッパ史 / 女性 / ジェンダー / 公共圏 / 親密圏 / 家事労働 / 比較史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、17世紀から20世紀までの近代ヨーロッパにおいて、さまざまな形態の空間的移動(国内移動/ヨーロッパ大陸内の移動/大陸間移動、経済的な移民/政治亡命/難民)を経験した女性を対象として、空間的移動とジェンダーの相互的な関係を明らかにすることを目的としている。 最終年度にあたる本年度は、三回の研究会を開催した。第1回研究会(平成30年7月21日)では、当初の報告予定者が急病となったため、本研究の成果を発表する場として2019年度日本西洋史学会の小シンポジウムにエントリーするための準備作業を行った。第2回研究会(平成30年12月8日)では、参加者各人が4年間の研究期間における成果についてそれぞれ発表を行った。第3回研究会(平成31年3月23日)では、4年間の研究の最終的な総括と第69回日本西洋史学会(2019年5月18~19日に静岡大学で開催予定)での小シンポジウムの採択を受けた準備を兼ねて、ゲストスピーカーとして藤川隆男氏(大阪大学大学院教授)を招き、とりわけ西洋史学会で報告を予定している一政(野村)史織、杉浦未樹(イギリス滞在中のためスカイプでの参加)、山手昌樹、山本明代の4人を中心に報告を行い、長時間にわたり討論を行った。その結果、ジェンダー規範の変容をめぐる歴史研究を行う際に、社会調査や移動を実践した人々自身による新聞への投書などが有益な史料となることを確認し、また移動実践が女性の自立をもたらす場合と、女性に対する管理をむしろ強化する場合があることを確認した。 研究会活動とは別に、各人の対象地域における史資料調査や文献閲覧を通じて、それぞれの研究を進めた。そうした調査・研究の成果の一端は、2019年5月19日に開催された第69回日本西洋史学会大会において小シンポジウムの形により公開の場で披歴した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)