2018 Fiscal Year Annual Research Report
An Anthropological perspective/study on major local hospitals and collaborating support networks for childbirth and postpartum care.
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15H03283
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
安井 眞奈美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40309513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 悦子 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (10183948)
遠藤 誠之 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30644794)
鳥巣 佳子 天理大学, 人間学部, 准教授 (80461086) [Withdrawn]
木村 正 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90240845)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 出産・産後ケア / 支援ネットワーク / グリーフケア / 文化人類学 / 出産環境 / 流産・死産 / 死生観 / ナラティブ |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の研究成果は、大きく以下の4点に分けられる。 第1に、本研究テーマである「出産・産後ケアの支援ネットワーク」の構築に向けて、研究分担者、研究協力者がさまざまな医療機関において行った聞き取りの成果をまとめたことである。聞き取りの対象者は産科医、看護師、助産師、医療ソーシャルワーカー、地域の福祉担当者、妊娠中および産後の女性など多岐にわたっている。聞き取りの成果に基づき議論を重ねてきた内容については、今後、順次公表していく予定である。 第2に、本科研の研究成果である出版物『グリーフケアを身近に――大切な子どもを失った哀しみを抱いて』(2018年2月、安井眞奈美編、勉誠出版)をもとにして、看護師・助産師など医療従事者向けのワークショップ「あなたならどうする?流産、死産にであったとき」を開催したことである(2018年11月)。このうちグループワークの成果を冊子にまとめて参加者に送付し、成果を共有した。それらの試みにより医療従事者に向けたグリーフケアの必要性を再確認するとともに、グループワークのひな形を作ることができた。 第3に、2017年に続き2018年12月にも韓国にて、全南大学校アジア文化研究所・韓国日本文化学会の総合国際学術大会において本科研の研究成果を発表したことである。これにより、日本の出産環境の現状と問題点を韓国の研究者と共有するとともに、韓国の出産環境についても知見を得ることができた。 第4に、女性の産科医が出産・育児と仕事を両立するために何が必要かを明らかにするために実施した、「女性医師の働き方アンケート」の成果をまとめたことである。なお本科研の目標の一つであった、妊娠・出産・産後に関する必要な情報をインターネット上にわかりやすく公開していく件については、問題点を含め継続的に議論を行った。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(29 results)