2016 Fiscal Year Annual Research Report
経済主体間の異質性に起因する内生性を含むセミパラメトリックモデルの計量経済分析
Project/Area Number |
15H03335
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西山 慶彦 京都大学, 経済研究所, 教授 (30283378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
人見 光太郎 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 教授 (00283680)
文 世一 京都大学, 経済学研究科, 教授 (40192736)
小西 葉子 独立行政法人経済産業研究所, 研究グループ, 上席研究員 (70432060)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 計量経済分析 / 特定化検定 / サービス産業 |
Outline of Annual Research Achievements |
"Optimal Minimax Rates of Specification Tests for IV Regression"(M.Iwasawa, K. Hitomi, Y. Nishiyama)において、操作変数で識別されるモデルでの関数型が正しいかどうかの検定のminmax rateを導出した。それは、操作変数や説明変数の次元に関わりなく一定で、nをサンプルサイズとしてnの-1/4乗であることが示された。更に、関数の入るクラスが滑らかでない場合のminimax rateを達成する検定方法を開発した。それは、最近傍法を用いたノンパラメトリックな誤差分散推定量とパラメトリックモデルの残差から推定されるパラメトリックな分散推定量の比較に基づくものである。既存文献においては、通常の回帰モデルにおいて同様の検定法が提案されているが、そこでの説明変数の次元の制約やサンプルスプリットによる検出力のロスといった問題点を克服しつつ、操作変数モデルに拡張した。 "What Causes Customers to Come Back? : A Microdata Analysis Using Data from Japanese Hair Salon"(Y.Konishi)においては、顧客の来店行動を記述する際に、顧客属性以外に顧客の来店行動と来店時の状況を再現するための環境要因、対応した美容師の技術レベルなどを考慮した計量モデルを構築した。またそれをベースとしてミクロデータを用いたら実証分析を行い、一度来た顧客の再来店行動について、それぞれの説明要因に対する性別や年齢の違いについて分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、実証分析を行うにあたり、海外の研究者を招聘して最新研究の調査をする予定であったが、先方の事情により計画通りに進まず、若干の遅れが生じた。そのため、研究費の繰越を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
研究方針については、これまでと変更はなく、当初の計画通りに進める。
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Research Products
(6 results)