2017 Fiscal Year Annual Research Report
Women's Empowerment and Promoting Work-Life-Balance in Japan
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15H03343
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
臼井 恵美子 一橋大学, 経済研究所, 准教授 (50467263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 さやか 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (20511603)
高山 憲之 公益財団法人年金シニアプラン総合研究機構, 研究部, 研究主幹 (30102940)
小林 美樹 佐賀大学, 経済学部, 准教授 (70722388)
奥村 綱雄 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (90323922)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 労働経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、前年度に実施した社会調査「くらしと仕事に関する学生パネル調査(Longitudinal Survey on Employment and Fertility; LOSEF)」の調査対象者に対して、フォローアップをする調査を実施した。そして、その調査結果を活用して、女性活躍推進政策の立案に資する実証分析を推進するためのデータ・資料を整備しつつ、本格的な分析を推進し、有効性の高い提言をする準備が整った。 あわせて、平成29年度は、50代女性の就業についての論文を執筆し査読誌に掲載した。本論文は、50代女性が親(義理の親を含む)の介護に従事する場合、その女性の就業行動がどの程度の影響を受けるのかを分析したものである。このための分析を進めるにあたって、特に注目した就業行動の変数は、就業の有無、週の労働時間、及び、週に働く日数である。このような研究は、欧米諸国においては蓄積されているが、日本においては少ないのが実情である。50代女性就業の分析結果によると、親の介護にあたることによって50代女性が就業する可能性は若干減るが、彼女たちが就業している場合の週の労働時間や、週に働く日数には変化がないということが明らかになった。欧米においては、そのような場合は、就業の可能性に変化はないが、働く時間は減るという分析結果がある。従来から、日本の50代女性の平均的な週の労働時間は、欧米の同世代の女性よりも短い。そのために、日本の50代女性は、欧米と比べる場合、こうした一面からみると、就業と介護が両立しているようにみえる。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)