2017 Fiscal Year Annual Research Report
Time series analysis of liquidity foctors:Cause and effect among financial/economic index explaining default numbers
Project/Area Number |
15H03373
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大野 忠士 筑波大学, ビジネスサイエンス系, 教授 (10527930)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 流動性リスク / 企業倒産 / システミックリスク |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は英国倒産数データを用いて研究を行った。2000年第1Qから2016年第1Qまでの17年の倒産データを用いて倒産数を予測するモデルを構築した。倒産数予測に有意な説明変数は7変数あり、この7変数の組み合わせから求めた最終モデルは、株式ベータ,LIBOR-TBスプレッド、為替(ポンド下落幅)、イールドカーブスプレッド、FTSE100株価ボラティリティの5変数(ラグ付き)を説明変数とするモデルとなった(調整済R2=0.706)。日本モデルと比較した場合、LIBOR-TBスプレッド、イールドカーブスプレッドは共通の説明変数であるうえ、株価ボラティリティ(日本モデルでは株価下落幅)も同様有効であることが判明した。更に倒産多発レジーム(2008/3Q~2012/2Q)を予測するモデルを二項ロジットの枠組みで構築したところ、株式ベータ、LIBOR-TBスプレッド、為替(ポンド下落幅)、イールドカーブスプレッドからなる4変数モデルとなった(ROC曲線によるAUC値=0.991と予測確率は極めて高い)。平成29年度は本研究最終年度であることもあり、日本モデルを精緻化したうえで(特に説明変数間のGranger因果関係)日本ファイナンス学会、統計学会連合大会(英語セッション)、国際学会(2017 Asian Conference of Management Science & Applications)及びニューヨークの金融実務家との研究会にて発表を行った。また、研究最終年として総括報告書を別途作成した。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)