2017 Fiscal Year Annual Research Report
Measuring Social Status in Contemporary Japan
Project/Area Number |
15H03414
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
元治 恵子 明星大学, 人文学部, 教授 (60328987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 竜平 近畿大学, 総合社会学部, 教授 (40323563)
太郎丸 博 京都大学, 文学研究科, 教授 (60273570)
三輪 哲 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (20401268)
田辺 俊介 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30451876)
長松 奈美江 関西学院大学, 社会学部, 准教授 (30506316)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 社会的地位 / 階級・階層 / 社会移動 / 社会ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の主目的は、従来の職業威信スコアのバージョンアップを行うとともに、職業構造の変化(非正規雇用労働者の増大、女性就業者の増加、産業構造の変化)に対応する職種に加え、性別、雇用形態、企業規模などを反映した社会的地位尺度を作成することであった。平成28年度に、全国200地点3000名を調査対象として「職業に関する意識調査」を実施し、1179名の回答を得た。最終年度である平成29年度は、平成28年度に実施した調査データを分析しながら研究を進め、結果をまとめ報告書を作成した。分析の結果、以下のような知見が得られた。 (1)職業威信スコアを性、年代、学歴別に比較すると、個々の職業ではスコアの違いが見られたものの、職業威信構造全体ではかなり高い相関関係が見られ、また、時点間変化についても検証を行ったが変化は見られず、スコアの頑健性と信頼性が改めて強調されることとなった。しかし、同じ職業であっても雇用形態や企業規模の違いにより人々の評定は異なった。職業的地位を人々の社会的地位として研究を蓄積してきた社会階層研究においても、階層構造や社会状況を再検証することの必要性が示唆された。多元的地位尺度を測定した職業以外に拡張し、さらに精緻化していくことが喫緊の課題である。(2)職業威信秩序の自明性が時代や社会人口学的なカテゴリによって異なった。(3)評定対象の性別による職業威信スコアの差は、ジェンダー・ステレオタイプによって説明されるとともに、評定対象の性別、評定者の属性の影響も見られた。(4)非熟練サービス職の職業威信スコアは低く、低収入、低高学歴者比率、高女性比率、高非正規雇用比率の影響がみられた。(5)調査での職業の提示順序の違いは、職業威信スコアを系統的に大きくゆがめているとは言えなかった。(6)汎用版のポジション・ジェネレータを作成し、提案した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)