2017 Fiscal Year Annual Research Report
Transformation of Media-Imagery Culture in Digialized Age
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15H03416
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
長谷 正人 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40208476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 哲彦 尚絅学院大学, 総合人間科学部, 准教授 (10419252)
前川 修 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (20300254)
加藤 裕治 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (20633861)
松谷 容作 同志社女子大学, 学芸学部, 助教 (60628478)
大久保 遼 愛知大学, 文学部, 助教 (60713279)
増田 展大 立命館大学, 先端総合学術研究科, 非常勤講師 (70726364)
角田 隆一 横浜市立大学, 国際総合科学部(八景キャンパス), 准教授 (80631978)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 映像文化 / Tom Gunning / 被写体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近年のデジタル化以降の映像文化の変容と人間の日常生活の関係を多角的な視点から考察したものである。 本年度に関しては、基礎理論班は6回(4月3日、5月27日、7月29日、1月20日、2月27日、3月19日)の会合を開いた。前年度に引き続き、CG技術と映画との関連を論じたTom Gunningの論文を翻訳していく作業を行い、映画以前の光学装置(ソーマトロープやフェナキスティスコープ)に注目することで映像が「動く」という事態を「錯覚」とは異なる観点から論じた論文や、アニメーションを運動という点から原理的に考察した論文の検討・翻訳を進めた。これまで検討してきた論文とあわせて、Tom Gunnigによって書かれた、19世紀以降のさまざまなメディアにおいて映像が「動く」ことを論じた論文をまとめて翻訳論文集として出版することが決定している。 また実証研究班は、6月10日に1回の会合を開催し、9月8日には日常生活における映像文化の実証的研究のまとめとして、写真を「撮られること」の独特の経験に着目した、公開シンポジウム「「撮られること」の映像文化」を開催した。研究代表者・長谷正人による、バルトやベンヤミンの議論を通して「被写体論」の可能性を示唆した趣旨説明のあと、榎本千賀子氏「未だ慣れぬ「撮られること」:今成無事平たちの幕末~明治初頭の写真実践」、馬場伸彦氏「自撮りと女子―キャラ化する身体とイメージ」、角田隆一「「盛る」写真文化のリアリズムを考える」の3つの報告が行われた。報告の後の全体討論では、歴史的な事例から現代の文化に至るまで取り上げられた多様な報告を受け、これまで映像を「見ること」や「撮ること」に比べて注目されてこなかった「撮られること」というテーマについての議論の可能性が探求された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)