2017 Fiscal Year Annual Research Report
Sociological clarification of the actual situation of sex of adolescents and sex education problems in the informational society
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15H03423
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Research Institution | Kwassui Women's College |
Principal Investigator |
石川 由香里 活水女子大学, 健康生活学部, 教授 (80280270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 秀一 明治学院大学, 社会学部, 教授 (00247149)
片瀬 一男 東北学院大学, 教養学部, 教授 (30161061)
林 雄亮 武蔵大学, 社会学部, 准教授 (30533781)
土田 陽子 帝塚山学院大学, 人間科学部, 教授 (30756440)
永田 夏来 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 講師 (40613039)
羽渕 一代 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (70333474)
守 如子 関西大学, 社会学部, 教授 (70454593)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 青少年 / 性行動 / 性教育 / 性意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は第8回青少年性行動全国調査の実施年にあたっていた。調査地点を都市規模ごとに選定した結果、24都道府県における中学校23校、高校20校で調査を行うこととなった。調査に先立ち、各学校へ調査を依頼するうえでのご挨拶に伺い、校長ならびに担当教員に面会し、調査の内容について説明を行った。調査票の内容については、あらかじめ活水女子大学の倫理委員会の承認を得た。 調査の方法は、学級での集合調査であったため、共同研究者それぞれが分担する形で学生調査員をつれ、調査校に赴いた。したがって学生調査員に対するインストラクションは、各共同研究者が行った。実査にあたっては、生徒のプライバシー保護の観点から、教員には教室から退出してもらったうえ、記入者本人の手で厳封してもらったものを集めて箱詰めし、入力を行う武蔵大学に宅急便で送付するようにした。 大学は43校においてその大学に勤務する教員の協力を仰いだ。あらかじめ送付しておいた封筒に入った調査票を配布してもらい、調査の趣旨を説明の上、同意した学生が原則としてその場で記入し、封入・厳封のうえ、提出してもらう形をとった。中学・高校と同様に、宅配便での回収を行った。 調査は6月から12月まで行われたが、回収された調査票から随時、データ入力の作業に入っていった。予想以上の数の調査票が集まり、データ入力には時間を要した。2018年度に入ってからはまず前年度に実施した調査データのクリーニング作業を完成させた。そして調査先から依頼のあったものについては個別集計を行い、送付した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予想よりも多くのデータを収集することができたが、その反面、クリーニングに時間を要することになった。また、調査協力の条件として、自校ないしは当該都市の結果を、全体集計とは別に出してほしいとの要望が出された学校が多かった。個別の集計を出すことは本来は予定していなかったため、それに対応することに、想定外の時間と労力を要した。 しかしその後については、遅れを取り戻すべく、各自が計画的に研究を行い、予定していたスケジュールに戻すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
この調査の結果をもとに、書籍の刊行が予定されているので、それに向けた分析に取り組む。趨勢分析により青少年の性行動の傾向を明らかにしたうえで、その理由の解明を試みる。また、社会的課題と言える性教育の現状、性被害の問題、親しい間柄でのパートナーシップの在り方を探る。さらに少子化や共働き家庭、ひとり親家庭の増加などが顕著な中で、青少年の性行動に与える家族の影響はどのようなものであるのか、友人についてはどうなのか、あるいは現在の情報化の中で、青少年の性情報源はどのように変化しているのか、といった諸テーマについて追及していく。その結果は、2019年夏に刊行される書籍において示される予定である。また、国際学会での発表も予定しており、他国との比較の中での日本の特徴についても解明を進めていきたいと考えている。
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Research Products
(10 results)