2017 Fiscal Year Annual Research Report
大学の評価・IR機能の高度化のための実践知の収集・分析とその活用に関する研究
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15H03469
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
嶌田 敏行 茨城大学, 全学教育機構, 准教授 (00400599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小湊 卓夫 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (30372535)
関 隆宏 新潟大学, 経営戦略本部, 准教授 (30380546)
佐藤 仁 福岡大学, 人文学部, 准教授 (30432701)
浅野 茂 山形大学, 学術研究院, 教授 (50432563)
藤井 都百 九州大学, インスティテューショナル・リサーチ室, 准教授 (50437092)
大野 賢一 鳥取大学, 学長室, 教授 (90314608)
土橋 慶章 神戸大学, 大学戦略企画本部, 准教授 (90730664)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | IR / 内部質保証 |
Outline of Annual Research Achievements |
テーマ①の「評価・IR実践事例のライブラリ化」については、事例報告会のIR実務担当者連絡会を立命館大学(5月)、帯広畜産大学(7月)、明治大学(10月)、九州工業大学(3月)の4回開催し、20事例を収集し、内容の分析を行った。また、ジャーナル発行については、これまでの編集プロセスに関する研究会を開催し、実践事例を収集しやすい要因について議論を行うことで、投稿区分やフォーマットの見直しを図った。 テーマ②・③の評価・IRを活用した現状把握・課題分析のツールの開発・研修コンテンツ化については、日米の評価・IRの課題解決支援事例の分析から得られたIR活用のための実証モデル(4階層質保証モデル)を構築し、IRを内部質保証における「現状把握・課題分析のツール」として運用できるような仕組みを検討した。即ち、IRが活用されている状態を「常に学内において、誰かの役に立っている状態」と定義し、教育分野を中心に、FDやSDへの情報提供サービスのルーチン化という観点で、IRというツールを大学に組み込めばよいことが分かった。そこで、実際に複数の大学で実験的な運用を行い、現場教職員の協力のもとでデータ提供と活用事例を集め、そこから得られた知見を大学評価・IR担当者集会(全国の評価、IRの担当者が集まる研究会)やIR実務担当者連絡会、複数の大学における招待講演等で報告し、参加者と議論を行なうことで、その精度を高めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最終年度を前に、評価・IRを活用のためのモデルの開発を済ませ、複数の大学で実践に着している。現状把握・課題分析のツールとして、内部質保証システムの効果的運用のためのIR機能について整理を行い、実践研究をある程度進めることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、最終年度ということで、定例化・定型化した事例収集と共有の仕組み(IR実務担当者連絡会とジャーナル発行)を高度化させる。 評価・IRの活用ツールを完成させ、教育コンテンツ化を図り、既存の評価人材、IR人材の育成プログラムに組み込み、普及を図る一方、改善も図るつもりである。
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Research Products
(19 results)