2015 Fiscal Year Annual Research Report
教育空間におけるモノとメディア――その経験的・歴史的・理論的研究
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15H03478
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
今井 康雄 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50168499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 全之 お茶の水女子大学, その他部局等, 教授 (50212775)
児美川 佳代子 (小松佳代子) 東京藝術大学, 美術学部, 准教授 (50292800)
真壁 宏幹 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (90229328)
山名 淳 京都大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (80240050)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 教育空間 / モノ / メディア / 美術教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は研究会を中心に進めた。以下に発表者の名前のみを掲げるが、これらの研究会を通して、テーマについての理解を深めるとともに、内外の研究者とのネットワークを築くことができた。 第1回(9月5日) 小松佳代子, 眞壁宏幹, 縄田雄二 (中央大学)/第2回(10月12日) Lothar Wigger/第3回(10月23日) Christoph Wulf(ベルリン自由大学)/第4回(11月7日) 郷泰典(東京都現代美術館), 岡田猛 (東京大学), Juergen Krusche (チューリッヒ芸術大学/第5回 Dominik Krinninger(オスナブリュック大学), Uwe Uhlendorff(ドルトムント工科大学),Laurence Aegerter(美術家) 10月に奈良女子大学で開催された教育哲学会第58回大会にて、渡辺哲男氏(立教大学)を研究代表者とする科研「『言語活動の充実』の具体化のための教師教育のあり方に関する研究」と共同でラウンドテーブル「教育活動における言葉とモノ」を企画・実施した。今井が司会を担当し、本科研からは小松が「美術制作行為におけるモノ(もの)と人との関係」と題して、眞壁が「 “あいだの世界”の心理学―ヴェルナー『シンボル形成の心理学』をシンボル論的陶冶理論として読む」と題して報告を行い、山名がコメンテータとして参加した。多くの参加者を集め、活発な議論を展開することができた。 この他、今年度は東京都現代美術館の郷泰典氏の協力を得て同美術館との研究協力を進めた。2月26、27、29日の3日間、大学院生十数名の協力を得て同美術館の鑑賞教育に参加した小学生2,000名以上の感想文についての調査を行いデータベースにまとめた。このデータベースを足がかりとして、同美術館をフィールドとした研究をさらに進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」で述べたように、東京都現代美術館との研究協力が予想外に進展した。当初の計画では、慶應義塾アートセンターにおける展示をフィールドとして調査を行う予定であったが、東京都現代美術館に蓄積されてきた小学生の感想文の調査を行うことができ、これ基盤とすることで、当初の計画以上に充実した経験的調査を行える目処がついた。第2年度には東京都現代美術館での展示をフィールドとした経験的調査を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
「現在までの進捗状況」で述べたとおり、東京都現代美術館での経験的調査を行う。また、これを素材として、10月に東京大学で開催される教育哲学会大会でラウンドテーブルを企画する予定である。さらに、年度末にはドイツから複数の研究者を招いて国際シンポジウムを開催する予定にしている。
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Research Products
(15 results)