2016 Fiscal Year Annual Research Report
Things and Media in Educational Space
Project/Area Number |
15H03478
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
今井 康雄 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50168499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 全之 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (50212775)
児美川 佳代子 (小松佳代子) 東京藝術大学, 美術学部, 准教授 (50292800)
真壁 宏幹 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (90229328)
山名 淳 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (80240050)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | モノ / 美術教育 / 教育思想 / 人間形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度前半は、昨年度末に行った東京都現代美術館における感想文調査をもとに、現代美術館および台東区立蔵前小学校・江東区立元加賀小学校におけるフィールドワークを行った。われわれが注目したのは、現代美術館において行われた企画展「紙の仕事」である。まず両小学校6年性のクラスによる同企画展の鑑賞授業を観察し、その上で、この鑑賞教室の体験に触発された「紙の仕事」の制作を行う図工の授業をそれぞれのクラスで行ってもらい、その授業を数回にわたって観察した。そして、このフィールドワークにおいて収集された資料(ビデオ映像、アンケート、感想文、等)を分析するためのワークショップを2回開催するとともに、その成果を16年10月に東京大学で開催された教育哲学会第59回大会のラウンドテーブルで報告した。 本年度後半の活動は、17年3月11日に予定された国際シンポジウムに向けての準備が中心となった。今井が9月にドイツに出張して招聘予定のコラー教授(ハンブルク大学)とノール教授(ヘルムート・シュミット大学)を訪ね、シンポジウムに向けての打ち合わせを行った。また、2月にはヴルフ教授(ベルリン自由大学)の講演会を東京藝術大学にて開催しプロジェクトの理論的基盤を検討する機会を持った。国際シンポジウムは予定どおり3月11日に、上記2人に加えてヘルナンデス教授(バルセロナ大学)を招き、「Meaning of Things in Educational Space」をテーマに慶應義塾大学で開催した。ゲスト3人に加えて科研プロジェクトのメンバー5人全員が英語で発表を行い、研究テーマについて考察を深め国際的な研究交流を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り国際シンポジウムを開催し研究の中間まとめを行うことができた。 当初予定の美術展の開催は見送らざるをえなくなったが、それに代わる研究成果の視覚化とその展示の計画が進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、最終年度であり、これまでの研究をまとめた報告書を作成する予定である。 また、美術展の開催に代わる研究成果の視覚化の試みを進める予定である。
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Research Products
(14 results)