2015 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル時代に対応する新たな歴史教育戦略の構築に関する国際比較研究
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15H03486
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
馬 暁華 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (30304075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
段 瑞聡 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (00317083)
Caprio M.E. 立教大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40181565)
松田 利彦 国際日本文化研究センター, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (50252408)
澁谷 由里 富山大学, 人文学部, 教授 (80283050)
劉 傑 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (80288018)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 歴史教育 / 戦争の記憶 / 歴史和解 / 知的共同体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本共同研究プロジェクトは、記憶の相克がアジア・太平洋地域における知的共同体の形成をどれだけ制約し、かつ影響を与えてきたかを、比較歴史教育学の視点から解明することを目的としている。文献資料の他、当事者の口述資料の収集・整理・分析を通じて、歴史の和解を実現できる新たな方策を模索する。 平成27年度において、主にデータ収集、先行研究の調査と研究動向の分析、文献資料および一次資料の収集や現地調査を行った。また先行研究の総括と研究方法を確立し、次年度の研究課題と研究方法を明確した。本年度において、研究会や講演会、およびワークショップ・シンポジウムなど4回を開催し、下記のテーマを中心に研究成果の報告を行った。 第1回「グローバル時代における人材育成戦略の国際比較研究」、Scott North教授(大阪大学)と劉傑教授(早稲田大学)を招き、大阪教育大学にて「国境を越える人材育成戦略:歴史から未来」というテーマで講演会を開催した。第2回、メンバーの松田利彦教授は「戦後日本における韓国・朝鮮認識」、劉傑教授は「歴史研究と歴史和解」というテーマで研究報告を行った。第3回「東アジアの和解と歴史教育」というテーマを中心に、ワークショップが開催された(早稲田大学と共催)。第4回「アジア・太平洋地域の和解と共生」というテーマを中心に、大阪国際会議場にてシンポジウムが開催された(早稲田大学、長崎大学と共催)。 年度末に研究代表者は『博物館・戦争遺跡が語る歴史の和解と共生』との報告書をまとめ、来年度の研究課題および研究方法を明確化した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進展している。 ほぼ予定通り進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度収集したデータ・資料を分析し、現地調査を行うと同時に、文献資料、戦争史を描く歴史家や博物館の創立に関わる当事者に関する口述資料の収集も行う。その上で、データの整理と分析を行い、中間報告を行う予定である。
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Research Products
(9 results)