2017 Fiscal Year Annual Research Report
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15H03491
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
原 清治 佛教大学, 教育学部, 教授 (20278469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 乾史 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (20240070)
松浦 善満 龍谷大学, 文学部, 教授 (40243365)
大多和 直樹 帝京大学, 基幹研究員(人間科学系), 准教授 (60302600)
小針 誠 青山学院大学, 教育人間科学部, 准教授 (90388067)
小林 至道 関西大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (60784692)
浅田 瞳 華頂短期大学, 幼児教育学科, 准教授 (80454859)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ネットいじめ / 精神的ダメージ / 肉体的攻撃性 / 学力コーホートによるいじめ発生の違い |
Outline of Annual Research Achievements |
日本における大規模調査の分析を進めるとともに、比較対象となる海外の実態を調査した。日本の調査については、そののちデータをパネル化するために、研究会を重ね、対象校を限定してフォローアップデータの収集を行った。結果、17校・約10,000のデータを得ることが出来た。さらにその知見からは、学校群(学力による上中下のコーホート)それぞれにネットいじめの発生率とその内容が異なることが明らかとなった。こうしたデータの結果は、年次ごとに集計し、2018年度の日本教育社会学会、日本教育実践学会において報告を行った。比較対象群となる欧米調査は難航したが、カナダにおけるインタビューと代表的なサンプリングの調査は完成し、一般的には社会問題として(いじめというよりはむしろ攻撃性を伴う精神的暴力)の認識が大きいことが指摘できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査デザインにしたがって調査研究がすすめられた。とりわけ国内においては、こちらの予想を上回る対象校を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
こうした調査結果をふまえて、世界的レベルで同一の質問紙を用いた同時大量調査がどこまで可能になるのか、とりわけ国による学校文化の違いや生徒気質等を考慮したうえで大きな比較調査のグランドデザインを構築することができるのではないかという知見にいたった。 一方で国内における大規模大量調査を継続的に行う土台は構築できており、今後科研費の採択を受けることによって、継続研究が見込める環境を整えたい。
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Research Products
(4 results)