2019 Fiscal Year Annual Research Report
Early detection of autism spectrum disorder by applying specific preferential-looking behavior
Project/Area Number |
15H03513
|
Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
小枝 達也 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, こころの診療部, 部長 (70225390)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 雅彦 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20252819)
前垣 義弘 鳥取大学, 医学部, 教授 (80252849)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 自閉スペクトラム症 / 選好性視点計測 / 早期発見 / 1歳6か月児健診 / コホート調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、2018年度にはまだ5歳に達していなかった4名の小児に対して、診察および選好性注視点計測や心理検査を実施した。5歳で診断し、最終的なデータのクリーニングを行い、データがそろった89名のうち、知的な遅れがあるASDが7名、知的な遅れのないASDが11名、非ASDは71名であった。5歳時点における予後と2歳時点での選好性注視点計測データを突き合わせて、自閉スペクトラム症(ASD)の感度と特異度を算出した。その結果、感度81.8、特異度74.6でおそらくアスペルガー症候群と思われる小児をスクリーニングすることが可能であることが判明した。 5歳の時点で保護者による対人応答性尺度(SRS-2)の結果とASDの診断の有無との関係を見たが、統計的な有意な差はみられず、保護者の目を通した評価の活用には注意が必要であると思われた。 また、1歳6か月児健診での診察所見(言葉の遅れや多動、視線の合いにくさなど)の組み合わせと5歳でのASDという診断の関係を調べた。その結果、言語発達に遅れがあり、視線が合いにくいあるいは多動である2歳児は、米国NIHのASDの有病率1.7%を基準としたときに、相対危険度は13.2となり、非常にASDのハイリスクであることが判明した。 以上を組み合わせて、まずは1歳6か月児健診で言葉が遅れていて、視線が合いにくいあるいは多動な小児を、2歳で二次健診を行って、選好性視線計測を行うことにより、高率にASDアスペルガー症候群をスクリーニングすることが可能であることが判明した。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(3 results)