2017 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a high-speed structured illumination microscope and its application to the observation of dynamic soft materials
Project/Area Number |
15H03518
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
梶本 真司 東北大学, 薬学研究科, 講師 (80463769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福村 裕史 東北大学, 理学研究科, 客員教授 (50208980)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 構造化照明顕微鏡 / 超解像イメージング / 蛍光 / オプティカルセクショニング |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である29年度には,28年度までに構築した構造化照明顕微鏡にポッケルスセルを導入し,電気的にレーザーパルスの位相を制御することによって,300マイクロ秒程度ごとに照明光パターンの位相を変調することができることを確認した。さらに,照明光パターンの1方向の位相を変えながら連続して3枚の画像を取得し,それらの画像の差の2乗和を計算することで,深さ方向の分解能が高い,オプティカルセクショニング画像を得ることに成功した。膜染色色素で染色した神経細胞については,1 ms毎に照明光パターンの位相を変調させることで3 msごと,つまり3 msの時間分解能でオプティカルセクショニング画像を得た。また,1つのレーザー光を3つのビームラインに分け,そのうちの2つのビームの光路にポッケルスセルを導入し,独立に位相を変調させることで,縦と横,2軸方向の位相を独立に制御し,得られた画像をフーリエ空間で結合することで,超解像画像を得た。試料としては,膜染色色素で染色した細胞を用い,それぞれ1 msの露光時間で画像を得,5枚の画像から超解像画像を作成した。このことから今回構築した構造化照明顕微鏡は,200 fpsでの撮影が可能であり,その時間分解能は5 ms程度であると言える。蛍光強度が低いため,露光時間が長く,またノイズを含む画像となったが,より蛍光量子収率が高く,染色密度が高い蛍光色素を使用することで,より早い時間分解能での測定が可能になると考えている。さらに,多共焦点ラマン顕微鏡を用いることで,細胞内の水の空間分布をラベルフリーで観測できることを示した。その結果から,細胞質に比べて細胞核は水の濃度が高く,生体分子の密度が低い,疎な環境であることがわかった。さらに,細胞質では高濃度の生体分子によって,細胞核や細胞培地とは異なる水素結合ネットワークを形成していることが分かった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)