2017 Fiscal Year Annual Research Report
Synthesis of boron-containing organic materials by novel nucleophilic borylation
Project/Area Number |
15H03804
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
伊藤 肇 北海道大学, 工学研究院, 教授 (90282300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石山 竜生 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (00232348)
関 朋宏 北海道大学, 工学研究院, 助教 (50638187)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ホウ素化 / 不斉合成 / 銅(I)触媒 / 環化ホウ素化 / ラジカル反応 / 脱芳香族化 |
Outline of Annual Research Achievements |
a. 環化ラジカルホウ素化に世界で初めて成功した:エーテル結合で繋がれたハロゲンをもつアリルエーテルに対して、銅(I)触媒存在下、ジボロンを作用させると、環化と同時にアルケンの末端にホウ素基が導入された(Org. Lett. 2017, 19, 2614)。b. シリルリチウムによる芳香族ハロゲン化物のシリル化:芳香族およびアルケニルハロゲン化物にシリルリチウムを作用させると、形式的な求核シリル化反応が進行する。(Synlett 2017, 28, 2460)。c. 立体障害の大きなシリルボランの開発と反応性:トリストリメチルシラン構造を持つシリルボランを初めて合成し、その反応性を調べた(Organometallics 2017, 36, 3019) d. オゾン酸化による官能基を持つアシルボランの新合成法:アシルボランは水中で高速にアミド結合を形成するなどの特徴があるが、官能基を持つアシルボランの合成は難しかった。本研究では、アルケニルホウ素化合物のオゾン酸化という全く新しい方法を国際共同研究で開発してこれを成し遂げた(Angew. Chem. Int. Ed. 2017, 56, 13847)。e. アルキンの環化ホウ素化:アルキルハライドがテザー部位で繋がれたプロパルギル基質に対して銅(I)触媒によるホウ素化を適用すると、環化反応が迅速に進行して対応するホウ素化されたエーテルが生成した。クロルカップリングなどにより複雑なエーテル誘導体に変換できた(J. Org. Chem. 2017, 82, 10563)。f. インドール誘導体のカルボボリル化反応:インドール誘導体に対して、銅(I)触媒とアルキル求電子剤存在下でホウ素化反応を行うと、脱芳香族ホウ素化反応が進行し、対応する置換インドリンホウ素化合物が得られた(Chem. Lett. 2017, 46, 1800)。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)