2015 Fiscal Year Annual Research Report
神経活動をイメージングできる蛍光分子プローブの開発
Project/Area Number |
15H03828
|
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
竹中 繁織 九州工業大学, 大学院工学研究院, 教授 (60188208)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | TBA / カリウムイオン / ナトリウムイオン / 細胞イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
カリウムイオン(Kイオン)とナトリウムイオン(Naイオン)は細胞の膜電位の調節に必須であるだけでなく、神経細胞やニューロンの活動電位の発生に重要な役割を担う。本研究では申請者が世界に先駆けて開発したKイオン選択的蛍光イメージング用核酸試薬(カリウムセンシングオリゴヌクレオチド, 以下PSO)を(1) 細胞表面でのKイオンイメージング試薬と発展させること、(2) PSOのオリゴヌクレオチド配列を網羅的に改変しNaイオン選択的な核酸プローブ(ナトリウムセンシングオリゴヌクレオチド, 以下SSO)を創製することで、神経活動のイメージングにための細胞内外のK+, Na+の同時蛍光イメージングを達成する。これにより、アポトーシスに伴う細胞内外のK+拡散動態の可視化に加え、脳や神経細胞の活動電位の時空間イメージングにより動的な生命現象の解明に寄与する。 平成27年度は以下の項目について検討を行った。 (i)培養細胞表面へのPSO誘導体の局在化条件の検討。Sulfo-NHS-ビオチンの局在化条検として、濃度、反応時間、反応温度を検討する。最適化後、細胞表層に局在化されたPSOのKイオン選択性の評価、アポトーシス誘導剤の添加に従うK+の変化を蛍光顕微鏡観察して、評価した。 (ii)SSOの創製及び物性評価。オリゴヌクレオチド配列を系統的に改変して、Naイオン選択的に4本鎖構造形成可能な配列を見いだす。Naイオン添加に伴う構造変化を円偏光二色性スペクトルで評価し、熱安定性評価、ゲル電気泳動による立体構造の評価を行い、蛍光色素修飾SSOを合成した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
実験計画は順調に遂行することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は順調に研究計画を遂行したため、引き続き検討をすすめる。
|
Research Products
(14 results)