2015 Fiscal Year Annual Research Report
Geo-environmental improvement techniques using useful microorganism and new approach to land preservation
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15H04039
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
大嶺 聖 長崎大学, 工学研究科, 教授 (60248474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Konoplev Aleksei 福島大学, 環境放射能研究所, 特任教授 (00745581)
安福 規之 九州大学, 工学研究院, 教授 (20166523)
MD.AZIZUL MOQSUD 山口大学, 創成科学研究科, 准教授 (40464408)
杉本 知史 長崎大学, 工学研究科, 助教 (60404240)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 地盤環境改善 / 有用微生物 / 簡易現場試験 / 放射性セシウム |
Outline of Annual Research Achievements |
最近の集中豪雨では土砂災害により甚大な被害が生じているが,土砂災害の危険度を迅速に評価するとともに,危険性の高い区域の地盤環境をより安定に保つための国土保全の新たな手法が求められている。本研究では,地中に有機分が蓄積して地盤環境が悪化することにより斜面の安定性が低下するという新たな課題に着目し,有用微生物を用いた地盤環境改善技術を構築する。さらに,傾斜地の強度定数や透水係数を簡易に測定するための原位置調査法の提案を行う。また,地盤工学分野で解決すべき重要な課題である放射能汚染土壌の地盤環境改善と斜面の安定性を向上させる技術としての実証試験を行い,国土保全への新たな展開を図る。本研究では,新たな地盤環境改善技術と斜面安定性の簡易評価法を確立するために,有用微生物の添加による土質特性の変化や汚染物質の溶出抑制効果,現場土圧試験による強度定数や現場透水試験による透水係数の推定 を行う。有用微生物による地盤環境の改善効果を確認するために,実際の地盤でニオイの発生する場所を調査し,実証試験の場所の選定を行う。斜面災害の危険性のある地区での現場試験を実施する。さらに,放射能で汚染された森林の急傾斜地で有用微生物による地盤環境改善効果の確認と地盤の簡易安定性評価の実証試験を行う。地盤環境改善技術として以下の項目を実施した。 a)有用微生物の添加による土質特性の変化 (微生物の種類と添加量の関係) b)有用微生物の添加による汚染物質の溶出抑制効果(放射性セシウムの溶出) c)実際の地盤でニオイの発生する場所を選定し,簡易現場試験の実施 d)現場土圧試験による強度定数の推定
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
以下の項目を実施し,それぞれの結果を得ることができた。 a)有用微生物の添加による土質特性の変化 (微生物の種類と添加量の関係) b)有用微生物の添加による汚染物質の溶出抑制効果(放射性セシウムの溶出) c)実際の地盤でニオイの発生する場所を選定し,簡易現場試験の実施 d)現場土圧試験による強度定数の推定
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の結果を踏まえ,さらに地盤環境改善技術として以下の項目を実施する。 ・有用微生物を用いた塩害土壌の修復 ・砂漠地の緑化技術としての省水型潅水手法 ・斜面内地下水の簡易排水手法の検討 ・泥土の含水比低下手法
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Research Products
(5 results)