2016 Fiscal Year Annual Research Report
空間的自己相関を考慮した地域間フローの計量分析と空間詳細化
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15H04054
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
堤 盛人 筑波大学, システム情報系, 教授 (70292886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬谷 創 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (20584296)
村上 大輔 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 特別研究員 (20738249)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 空間データ / ODフロー / 空間的自己相関 / 空間計量経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、地域間の社会経済活動を示す様々な地域間 Flow Dataを対象として、現象としての空間相関の発見やその検出方法の改良、空間相関を明示的に考慮した空間相互作用モデルを用いた計量分析、空間相関の存在を利用した新たなデータの補間や空間詳細化手法の開発、さらにはそれらの成果を生かした実務上直面する様々な問題の解決を行うことを目的としており、本年度は以下の内容を実施した。 まず、昨年度に引き続き、整備済みのデータを用いて、空間計量経済学モデルに基づき空間相関や集積の検出等の分析を継続した。また、昨年度の成果を精査し、空間相関を明示的に考慮した集積の検出方法の適用上の課題について考察した。 さらに、OD Flow Data の分析においてよく用いられる離散選択モデルについても、整備済みのデータ等を用いた分析を通じ、様々な側面から考察し、空間相関を考慮する場合の計算負荷の問題を解消する方法について検討を行った。 OD Flow Data の空間詳細化は、ある程度集計された空間単位間での流動量が既知の時と、発生量や集中量が既知の時、とに場合分けが可能である。その両者について、一昨年度、統計学的アプローチに基づいて、各データの問題に則した空間詳細化のフレームワークの構築とそれに基づく推計手法の開発に着手したの続き、本年度は、これらを理論的な側面から精査して方法論として再検討し、その適用可能性について、実際のデータを用いた分析と通じて考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画に沿って研究が進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画に沿って研究を進めながら、査読付き論文等での研究成果の発表を行う。
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Research Products
(8 results)