2016 Fiscal Year Annual Research Report
新たな国土軸形成下における複数ハブ空港の効率的効果的運用に関する研究
Project/Area Number |
15H04058
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
竹林 幹雄 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (80236497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 正光 京都大学, 防災研究所, 准教授 (10402968)
石倉 智樹 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (30356050)
石黒 一彦 神戸大学, 海事科学研究科, 准教授 (60282034)
朝日 亮太 福山平成大学, 経営学部, 講師 (10712359)
花岡 伸也 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (90467027)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 国土計画 / 航空政策 / 空港計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題では今後さらに深化する国際的な競争に対応すべく新たな国土軸=スーパーメガリージョンを形成することが求められる中で,戦略的な強化策が求められる国際拠点空港のゲートウェイ機能競争力強化策立案のための方法論の提案を目的とする.具体的には首都圏空港と中部・近畿地方に立地する国際拠点空港における輸送網の充実とゲートウェイ機能強化のための集約的経営(バンドリング)を含めた運営方法,方面別輸送などの棲み分けによる効果予測,新幹線との競争ならびに相互補完策(協調策)について検討し,最終的には国土形成上望ましいゲートウェイ機能を達成する複数ハブ空港の運営方法の提案を行い,その実現に必要な規制緩和等の政策実施上の課題を指摘する. 本年度は(1)複数空港におけるスロット配分の合理化に関する検討,(2) 空港経営の集約化と分権的管理に関する方法論の検討,(3) 東アジア国際航空旅客輸送市場を対象とした政策シミュレーション実施のためのデータベース構築,についての研究に加え,(4) スーパーメガリージョン形成下での複数拠点空港の望ましいマネジメント手法の検討,についても先行的に研究を進めた.特に(1) (4)に関しては,実際の市場を対象として政策シミュレーションを先行的に実行し,いくつかの政策立案への示唆を得た.また,(3)に関する実証研究としては,北東アジアのトランジット空港選択の実態を,データベースの解析から明らかにした点,ならびに国内の高速鉄道整備については北陸地方の航空路線を対象としてベクトル自己回帰モデルを中心とした時系列分析を適用し北陸新幹線開業の影響を定量的に推定した,の2点が挙げられる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本課題遂行においては,概要にも述べた通り,課題設定を行った各項目に関して国際ジャーナルなどを通じての学術研究論文発表,ならびに国内外の学会発表などを通じて公表しており,順調に成果を上げている.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は研究の最終年度に当たるため,本課題の最終的な目標であるスーパーメガリージョン形成下における国際拠点空港の整備運営に関する政策に対する示唆を得るため,シミュレーションによる政策分析を中心に研究を進める.また,実証分析においても本課題で得られる政策への示唆を裏付けるための実証分析をさらに充実させる.本課題で得られた研究成果は昨年度までと同様に国際ジャーナルを中心に公表していく予定である.
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Research Products
(9 results)