2016 Fiscal Year Annual Research Report
A research on the theory and practical methodology for strategic regional planning and design respecting its landscape and community
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15H04062
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐々木 葉 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00220351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 勝也 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (00271883)
山田 圭二郎 金沢工業大学, 環境・建築学部, 准教授 (00303850)
岡田 智秀 日本大学, 理工学部, 教授 (10307796)
佐々木 邦明 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30242837)
宮脇 勝 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (30280845)
福井 恒明 法政大学, デザイン工学部, 教授 (40323513)
羽藤 英二 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (60304648)
星野 裕司 熊本大学, くまもと水循環・減災研究教育センター, 准教授 (70315290)
山口 敬太 京都大学, 工学研究科, 助教 (80565531)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 景観まちづくり / 景観計画 / 景観認識 / 地域認識 / 都市計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究分担者が連携して進めた研究成果を学会発表、勉強会を通じて進化させた。学会発表においては2016年12月に土木学会景観デザイン研究発表会において多くの成果を発表した。勉強会としては2016年11月に「地域をその地域として持続可能ならしめるための諸活動を支える理論と手法と行動」を巡って、公開の議論を行った。主な成果は以下のように整理できる。 (1)景観まちづくりの実践に必要なツールの開発として、地域の景観特性を多面的に把握するためのWatershedにもとづく空間単位の設定、デザイン実践対象空間およびにぎわい活動拠点のSpace syntax分析による特性把握、古写真を用いた景観特性分析といった手法を開発した。特に水に着目した空間装置とその維持管理体制が地域のインフラおよびコミュニティの持続性にとって重要な鍵となることを複数の対象地における調査から明らかにした。(2)研究分担者が連携して長らく関わってきたフィールドにおける実践の履歴をレビューし、多面的かつ戦略的景観まちづくりの展開過程をとりまとめ、効果の検証を行った。またそこから景観に着目した地域まちづくりの特徴とその理論的フレームの整理を試みた。(3)上記の実践的側面とあわせて、そもそも地域の持続的なまちづくりにおいて地域資源である景観、風景がもつ意義についての原理的議論を国内外において行った。そこから、継承すべき景観の価値と現代社会における意義を考察した。 以上のように平成28年度は、景観まちづくりの実践のための手法、理論、評価軸について展開することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は秋季の悪天候のために現地調査を予定通りにすすめることができなかっため、その分の研究経費を平成29年度に一部繰り越して実施した。当該項目以外の研究については、研究分担者がそれぞれのフィールドにおいて実践的にすすめることができている。繰り越し対象となった現地調査についても平成29年度に実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度が最終年度であるため、平成28年度繰り越し内容と合わせて、地域の持続性のかたちとしての戦略的景観まちづくりの実践に重要となる視点、評価軸、分析手法を多角的に捉えて議論したシンポジウムの成果を出版物の形に取りまとめていくことを検討している。
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Research Products
(56 results)