2018 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive analysis of brain mechanisms for active touch
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15H04266
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
古田 貴寛 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (60314184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 琢真 滋賀大学, データサイエンス学部, 准教授 (40526224)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | システム神経科学 / ヒゲシステム / 運動制御 / 感覚情報処理 / 神経回路構築 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題は三つのテーマを打ち立てて研究を遂行している。テーマ1について:運動制御に関連して、皮質運動野のニューロンの発火特性と回路構造の関係を明らかにした。皮質運動野ニューロンの活動をヒゲ運動との関連性において解析したところ、ヒゲ運動が大きいときに優位に活動が活発になるニューロンと、小さなヒゲ運動に連動して発火するニューロンが存在することがわかった。これらのニューロンの軸索投射パターンを単一ニューロンレベルで解析したところ、脳幹や脊髄へ同側性に投射するニューロンは両側の線条体に投射するタイプのニューロンに比べ大きい運動時を好んで発火する性質があることがわかった。こうした、運動制御に関わる回路の構造と活動特性の直接的な関係を示すデータを記載することは、今後その他の運動制御に関わる研究にために重要な基盤となる。論文発表行った(Shibata et al., 2018)。 テーマ2について:触覚情報処理系の抹消神経システムにおいて、機械刺激が神経活動に変換されるメカニズムについて、形態学的所見と生理学的所見の関係性を説明するモデルを確立した。視覚系や聴覚系に比べ、理解が遅れていた触覚系の抹消神経情報符号化メカニズムについて、考察を深める重要な所見が提供できた。論文はリバイズ中である。 テーマ3について:大脳皮質から視床への投射が、感覚入力に対する中継ニューロンの応答特性に影響を与えることを明らかにした。皮質の内的状態が、上行性の感覚情報中継ニュロンの活動を調整し、結果として皮質に到達する神経活動信号がダイナミックに変化することが示唆された。感覚情報処理において皮質視床連関の果たす役割について理解が進んだ。論文発表行った(Hirai et al., 2018)。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)