2017 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular and cellular mechanisms of active zone structure and function by the CAST/ELKS protein family
Project/Area Number |
15H04272
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
大塚 稔久 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (40401806)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 分子細胞神経科学 / アクティブゾーン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、伝達物質放出の位置とタイミングを決定する構造体:アクティブゾーンに着目した学際的研究を推進し、アクティブゾーン構成分子CASTの生理機能とその機能修飾メカニズムを分子、個体レベルで明らかにすることを目指している。そこで、本年度はこれまでの成果を踏まえ、特にCASTおよびELKSの遺伝子改変マウスを用いて、以下の取り組みを行った。 1,マウス行動解析:自閉症のある家系でELKSがその原因遺伝子であることが示唆されており、ELKS欠損マウスの行動解析の目的で、ELKSの条件付きノックアウトマウスの作成を行った。CaMKII-creマウスとの掛け合わせを行いバッククロスが終了した。共同研究にて、行動実験を進める予定であったが、本マウスの微生物検査で一部陽性が出たため、現在クリーニングを進めている。また、養育行動については、引き続きCAST KOメスマウスの解析を進めており、行動中に活性化する神経細胞を同定するために、in situ hybridizationと養育行動を組み合わせた新しい実験パラダイムを構築中である。 2,小脳シナプスの形態学的解析:引き続きCAST/ELKSダブルノックアウト(dKO)マウスの小脳の電子顕微鏡解析を進めた。コントロールマウスとdKOマウスの小脳・分子層において、収束イオンビーム走査電子顕微鏡(FIB-SEM)を用いた連続断層撮影を行い、Parallel fiber-Purkinje cellシナプスの3次元立体再構築を行った。3次元再構築の結果、dKOマウスでは54%という高確率でmultipleシナプスが形成されているという形態学的変化を見出した。またこの時Post側となるPurkinje cellのspine体積が有意に低下していた。これらの結果については、解剖学会大会にて発表し、論文投稿に向けてデータを取りまとめているところである。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Mutations in bassoon in individuals with familial and sporadic progressive supranuclear palsy-like syndrome2018
Author(s)
Yabe I., Yaguchi H., Kato Y., Miki Y., Takahashi H., Tanikawa S., Shirai S., Takahashi I., Kimura M., Hama Y., Matsushima M., Fujioka S., Kano T., Watanabe M., Nakagawa S., Kunieda Y., Ikeda Y., Hasegawa M., Nishihara H., Ohtsuka T., Tanaka S., Tsuboi Y., Hatakeyama S., Wakabayashi K., Sasaki H.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 8
Pages: 819
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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