2016 Fiscal Year Annual Research Report
Principal function of mineralocorticoid signaling suggested by constitutive knockout of the mineralocorticoid receptor in fish
Project/Area Number |
15H04395
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
坂本 竜哉 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (10294480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻野 由紀子 九州大学, 農学研究院, 准教授 (00404343)
坂本 浩隆 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (20363971)
中町 智哉 富山大学, 大学院理工学研究部(理学), 助教 (30433840)
今野 紀文 富山大学, 大学院理工学研究部(理学), 講師 (50507051)
松田 恒平 富山大学, 大学院理工学研究部(理学), 教授 (60222303)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 副腎皮質ホルモン |
Outline of Annual Research Achievements |
mr 遺伝子をノックアウトしたメダカ(mr - / -メダカ)を作出して,ミネラルコルチコイドの本質的な役割を調べてみた.水槽に接したモニターでオブジェクトを動かした際のメダカの行動を解析するシステムを用いて,mr- / -メダカの視運動への影響を検討してみると,通常の遊泳(運動量)には野生型(対照魚)とmr- / -メダカで顕著な差はないが,動くオブジェクトが現れると,野生型はオブジェクトをよく見て追従行動を示すのに対し,mr - / -メダカはオブジェクトに集中できず速いスピードで泳ぎ回った.このときのmr - / -メダカの運動量は,野生型やオブジェクト提示前に対して明らかに増加した.つまり,mr- / -メダカは動くオブジェクトを認識しているものの追従できず,無駄な行動が多いのである.このことは,MR が視運動の制御に関与していることを示している. これは一例ではあるが,MR の中枢機能は,脊椎動物全般を通じてみられる機能の可能性がある.全身のMR を機能喪失した動物が魚類ではじめて作出できたことで,未知であったミネラルコルチコイドの作用の本質が解き明かされたと言えよう.今後,このメダカを用いることで,不明な点の多い記憶や情動行動など副腎皮質ホルモン系の中枢機能の解明が期待される.MRは,副腎皮質ホルモン・プロゲステロン・アンドロゲン受容体からなる核内受容体サブファミリーの原型とされている.MR の中枢作用から,このファミリーの機能の原点が解明されるかもしれない.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
mr - / -動物の表現系を世界に先駆け、論文発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
世界に先駆け論文発表したmr - / -動物の表現系の一般性を検討する。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] Principal function of mineralocorticoid signaling suggested by constitutive knockout of the mineralocorticoid receptor in medaka fish2016
Author(s)
Sakamoto, T., Yoshiki, M., Takahashi, H., Yoshida, M., Ogino, Y., Ikeuchi, T., Nakamachi, T., Konno, N., Matsuda, K., Sakamoto, H.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 6
Pages: 37991
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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