2016 Fiscal Year Annual Research Report
前駆体tRNAプロセシング酵素の構造と機能の解明とその有効利用
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15H04487
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木村 誠 九州大学, 農学研究院, 教授 (10204992)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | リボヌクレアーゼP / RNA結合タンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
超好熱性アーキア(Pyrococcus horikosii OT3)RNasePは、1分子のRNA(PhopRNA)と5種のタンパク質(PhoPop5、PhoRpp21、PhoRpp29、PhoRpp30、PhoRpp38)から構成され、PhopRNA単独では触媒活性を示さず、タンパク質との相互作用により活性化される。本年度は、構成タンパク質PhoRpp21とPhoRpp29のPhopRNAに対する結合能を検討した。その結果、PhoRpp21は単独でPhopRNAと結合できるのに対し、PhoRpp29はPhoRpp21の非存在下ではPhopRNAに対する結合能が弱いことが分かった。次に、PhoRpp21-PhoRpp29のPhopRNA活性化に関与するアミノ酸をPhoRpp21 N 末端ヘリックスに位置するLys53、Lys54、Lys56とArg82、Arg84、Arg86、およびPhoRpp29のC末端10アミノ酸残基と特定した。次に、PhoRpp21-PhoRpp29複合体のPhopRNAにおける結合部位の特定を試みた。その結果、複合体はCRIIIを含む一本鎖領域に結合することが分かった。 以上の結果を総合して、PhoRpp21-PhoRpp29複合体はPhoRpp21のC末端領域のArg残基を介してPhopRNAのP11とP12へリックス(二本鎖構造)を繋ぐループ近傍(A198-U214)に結合し、PhoRpp21 N 末端ヘリックスに位置するLys53、Lys54、Lys56とPhoRpp29のC末端10アミノ酸残基が、PhopRNAのCドメインの構造形成を促進するとともに、pre-tRNA結合領域の構造形成にも関与していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今回の研究成果とこれまでの研究成果を総合して、超好熱性アーキアリボヌクレアーゼPの高次構造モデルを作成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、上記の高次構造モデルを実験的に検証する予定である。
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Research Products
(2 results)