2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15H04566
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
鈴木 哲也 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (30434103)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 農業用パイプライン / リスク評価 / 災害 / 材料損傷 / 弾性波 / 電磁波 / 損傷力学 / Acoustic Emission |
Outline of Annual Research Achievements |
農業用パイプラインに代表される大規模配管施設では,地震災害や経年劣化に伴い漏水事故が頻発し,農村地域の生活・生産活動に多大な影響を及ぼす。しかし,既存施設に適用できる非破壊検査法やそれに基づく災害リスク評価法は,いまだ十分に開発されていない。本研究では,農業用パイプラインに適応した非破壊検査法の開発に基づく地震災害を考慮したリスク評価法を構築することを目的としている。研究対象は農業用パイプラインであり,既に申請者により研究蓄積のある弾性波法と電磁波法を用いた非破壊検査法を研究期間である平成27年度から29年度の3カ年間に構築し,それらの結果を踏まえた災害リスク評価法を提案する。 平成28年度には,関連業績として論文9件,報文3件および口頭発表41件を公表した。開発手法は,非破壊損傷度評価と配管内流体の高精度・非破壊モニタリングを同時に行う構造‐流体系を対象とした非破壊計測法の確立を試み,実構造物とモデル試験において良好な成果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は,平成27年度に実施した実証的検討を継続し,開発中の災害リスク評価モデルを実構造物において確認された事故データによる検証と実構造物での計測・評価を試みた。その際,既存施設より採取した構造材料を損傷力学理論に基づく非破壊損傷度評価と配管内流体の高精度・非破壊モニタリングを行い,構造‐流体系の非破壊計測法の確立を継続して試みている。検討の結果,損傷の進行した既存施設において十分な精度により計測・評価可能であることが明らかになり,リスク評価へ適用可能であることが示唆された。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度の研究展開は,実際に運用されている農業用パイプラインシステムを対象にこれまでに構築した評価論理の適用を試みる。特に,水管橋や斜面工,付帯工などのパイプラインの露出施設に関する検討を進め,野外環境に設置された既存施設の損傷特性を明らかにする。その結果を踏まえて,平成27~28年度に検討した弾性波による配管系診断との融合による診断により災害リスク評価法の構築と高度化を試みる。
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Research Products
(11 results)