2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of spectra converter for photosynthesis that brings innovation to agriculture
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15H04619
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
松枝 直人 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (90199753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青野 宏通 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (00184052)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 蛍光体 / ゼオライト / 銀イオン / 波長変換 |
Outline of Annual Research Achievements |
母体となるゼオライト結晶のナノサイズ化は、可視光線を透過する透明蛍光材料開発のために重要である。ナノゼオライト合成のために、テンプレートとなる有機陽イオン(テトラメチルアンモニウムイオンなど)を添加した合成系での検討を行った。Faujasite型ゼオライトの合成において、水の量を調節することで合成時間を短縮(11日→7日)できた。また、アルミニウム原料をアルミニウム粉末からアルミニウムイソプロポキシドへ変更することで、残留アルミニウム粒子のろ過操作が不要となった。以上の結果、平均粒径100 nm以下のゼオライト粒子を安定して得ることができた。一方、活性炭や界面活性剤を用いたゼオライト結晶の成長制御も試みたが、合成後の活性炭除去や界面活性剤の鹸化などの問題点が残った。 経年劣化防止(担持された銀イオンの酸化抑制)の工夫においては、亜鉛イオンやアンモニウムイオン以外の共存陽イオンでは、効果がみられなかった。 銀イオン担持したゼオライトの蛍光強度の増大においては、Y型ゼオライトへ銀イオン、リチウムイオン、ナトリウムイオンを共存させ加熱することによって、蛍光強度が増大した。この際、リチウムイオン共存量の増大につれて、蛍光強度の増大と共に、蛍光波長の低波長側へのシフトが生じたが、リチウムイオンの共存量は40%が限度であった。これは、水和イオン半径が大きいリチウムイオンが侵入できない細孔があるためと推論した。また、この陽イオン組成条件下では、銀イオン担持量の増大につれて蛍光波長が長波長側へシフトした。一方、銀イオン担持量の減少につれて(陽イオン交換容量の5%程度まで)蛍光強度が増大する現象がみられ、これは、銀の価格を考慮すると、コスト面でのメリットが大きい。
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Research Progress Status |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)