2015 Fiscal Year Annual Research Report
不随意運動の原因となる中枢神経回路の解析と症状改善の試み
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15H04667
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
竹林 浩秀 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60353439)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ジストニア / dystonin / モデルマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ジストニア様の捻転運動を伴う運動異常を示すdystonia musculorum (dt) マウスの原因遺伝子dystoninの遺伝子改変マウスを用いて、不随意運動の原因となる神経系の原因を明らかにすることを目的としている。我々はdystonin遺伝子の遺伝子トラップマウスを作成しており、このマウスを用いてコンディショナルノックアウト(cKO)実験、コンディショナルレスキュー実験を行うことが可能である。今年度は、末梢神経系を含む神経堤細胞由来の細胞でCreを発現するP0-Creトランスジェニックマウスを用いてdystonin cKOマウスを作成し、小脳失調を伴う運動障害を示す事を明らかにした。さらに、詳細な組織学的な解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
末梢神経系を含むP0-Creマウスを用いて、cKOマウスを作成し、運動障害を示す事を明らかにした。Creドライバーマウスを変えて交配実験を行うことにより、不随意運動を伴う運動障害の原因となる神経回路の同定が可能になると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、中枢神経系特的にCreを発現するマウスを用いて、 dystoninコンディショナルノックアウト(cKO)マウスを作成する。さらに、レスキュー実験も行い、運動障害の原因となる神経回路の特定を目指す。
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Remarks |
新潟大学大学院医歯学総合研究科 神経生物・解剖学分野ホームページ http://www.med.niigata-u.ac.jp/an2/index.html
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Research Products
(6 results)