2018 Fiscal Year Annual Research Report
Personalized medicine in depression: PK-PD-PGx model
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15H04754
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
古郡 規雄 (安井規雄) 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (20333734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猿渡 淳二 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 准教授 (30543409)
土嶺 章子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第三部, 科研費研究員 (60649044)
菅原 典夫 弘前大学, 医学研究科, 研究員 (80431435)
大里 絢子 弘前大学, 医学研究科, 助教 (80597162)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | PK-PD / パーソナリティ / うつ病 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究参加に同意の得られたパロキセチン服用歴のあるうつ病患者 86 名を対象として、PAX の血中濃度を高速液体クロマトグラフにより測定した。PAX の血中濃度情報から各患者の PK パラメータを算出し、PAX の投与開始時からの総曝露量の予測値を算出した。その後、ロジスティック回帰モデルを基にした PAX の総曝露量とうつ病寛解率に関する母集団 PK-PD 解析を行った。共変量として、患者の年齢、性別、体重、パーソナリティー、うつ病の重症度、PAX の治療反応性との関係が示唆されている遺伝子の多型を検討した。パーソナリティーの診断はTCIを、うつ病の重症度評価はMADRSを用いた。PAX 投与後にTotal MADRS score が 10 点未満となった場合をうつ病の寛解と判断した。PAX の総曝露量とうつ病寛解率に関するPK-PD モデルを構築した結果、PAX 総曝露量の上昇に伴い、うつ病寛解率が上昇することが示された。以下にうつ病寛解率に関する最終モデルを示す。 Logit = Ln{p/(1-p)} = -1.47×Total MADRS score0.470 + {6.33 + TCI score (自己志向性) / 21×2.06}×(PAX 総曝露量 / 1000)1.86 / {9.311.86 + (PAX 総曝露量 / 1000)1.86} 最終モデルの Logit 値を用いて、うつ病寛解の有無を予測する ROC 曲線を作成し(ROC 曲線下面積: 0.987、感度:94.4%、特異度:95.7%、P < 0.01)、得られた Logit 値のカットオフ値から、うつ病の寛解が期待できるPAX の目標総曝露量が患者毎に推定された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)