ピロリ菌感染と萎縮性胃炎の動脈硬化症との関連についての前向き疫学研究

2015 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 15H04786
• Research Institution: Kyoto Prefectural University of Medicine
• Principal Investigator: 渡辺 能行 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00191809)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 尾崎 悦子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00438219) ; 渡邉 功 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10636525) ; 松井 大輔 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20613566) ; 小山 晃英 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40711362) ; 栗山 長門 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60405264) ; 水野 成人 近畿大学, 医学部附属病院, 教授 (80368349)
• Project Period (FY): 2015-04-01 – 2019-03-31
• Keywords: 動脈硬化 / ピロリ菌感染 / 萎縮性胃炎 / 前向き研究 / 疫学研究

Outline of Annual Research Achievements

平成22年度のJ-MICC研究ベースライン調査に参加した約630人を対象としたJ-MICC研究第二次調査を健診として実施したところ、343人（約54％）に調査を実施することができた。
具体的な調査項目は、自記式調査による喫煙習慣、飲酒習慣、運動習慣、自覚的ストレス、残存歯数、ピロリ菌除菌治療歴の有無、降圧剤治療の有無、脂質異常症の治療の有無、糖尿病の治療の有無等を含む生活習慣、血液検査（血清ピロリ菌抗体価、血清ペプシノゲンⅠ・Ⅱ、血清LDLコレステロール、血清HDLコレステロール、血清尿酸、HbA1c、高感度CRP）、身長、体重、腹囲等の身体計測、DUALインピーダンス法によって測定された内臓脂肪面積、血圧測定、橈骨動脈脈波から推定された中心血圧、PWV検査、タッチパネルパソコンとの対話方式による物忘れ相談プログラムで測定された認知機能検査を実施した。

Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成27年度の対象者である約630人の約54％に相当する343人について、当初予定していた動脈硬化関連検査とピロリ菌感染を含むその背景要因となる検査項目の大部分を実施できた。

Strategy for Future Research Activity

平成28年度は平成23年度のJ-MICC研究ベースライン調査に参加した約2070人を対象とし、平成29年度は平成24年度のJ-MICC研究ベースライン調査に参加した約2450人を対象として、平成27年度と同様の調査を実施する。また、平成27年度に実施した343人の調査項目は順次データベースに入力中であり、最終的に研究最終年度の平成30年度には3000人～3500人について、ピロリ菌感染と動脈硬化の関連について解析できる見込みである。