2017 Fiscal Year Annual Research Report
The role of myosin regulatory light chain phosphorylation in heart diseases
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15H04826
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
北風 政史 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究開発基盤センター, 部長 (20294069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬口 理 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (60570869)
山崎 悟 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (70348796)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 循環器・高血圧 / 虚血性心疾患 / 心筋梗塞 / 心筋保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
イヌの高頻度ペーシング心不全モデルを作製、正常心と不全心とのミオシン調節軽鎖のリン酸化の程度を比較、不全心において有意にミオシン調節軽鎖のリン酸化低下が判明。 拡張型心筋症を家族性に発症する患者及び近親者のエクソーム解析実施の結果MYLK3の遺伝子変異が原因遺伝子として考えられる家系を同定。本遺伝子変異はMYLK3遺伝子exon 9のsplicing acceptor部位の一塩基変異によるexon skippingの為、MYLK3 mRNAのアミノ酸読み取り枠のずれを生じ、mRNA上にストップコドンが新たに出現、MYLK3合成が翻訳途中停止、酵素活性部位が途中から欠損したMYLK3が合成されていた(truncating mutation)。このmutationを有するcMLCKのキナーゼ活性を完全に喪失していたが、野生型cMLCKのキナーゼ活性には影響しないことから、心筋症発症の機序としてはハプロ不全が考えられた。 更に、内因性cMLCKをsiRNAでノックダウンした培養新生仔ラット心筋細胞に、野生型又はtruncating mutationのcMLCKを再発現させた心筋細胞を用いてサルコメアの構築効果を検討。野生型と比較してmutationを発現させた心筋細胞のミオシン調節軽鎖のリン酸化レベルは低下が判明。サルコメアの再構築を促す機械的刺激としては、伸張刺激と圧負荷刺激を用いたところ、いずれの機械的負荷に対しても野生型のcMLCKを再発現させた培養心筋細胞ではサルコメアの再構築促進を確認したが、mutationを有するcMLCKを発現させた心筋細胞ではサルコメアの再構築の促進効果は認められず。以上より、今回我々が同定したヒトDCMの原因変異と考えられるMYLK3のmutationは力学的負荷におけるサルコメアの再構築過程に障害を有する可能性が考えられた。
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Research Progress Status |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)