2015 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症の社会性障害に関わる神経ネットワークとその可塑性
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15H04893
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
村井 俊哉 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30335286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉原 雄二郎 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (00529464)
大石 直也 京都大学, 健康長寿社会の総合医療開発ユニット, 研究員 (40526878)
杉原 玄一 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70402261)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 神経科学 / 臨床 |
Outline of Annual Research Achievements |
[社会認知・社会機能評価課題・尺度の準備] 社会認知全般を広く網羅する課題セットの準備を終えた。また、生活の質(QOL)に関する汎用のスケールのうち、本研究の目的に沿ったものの選択を終了した。 [生活活動強度尺度の開発] 日常生活活動の代表的ドメイン(身辺活動、身体活動、認知活動、社会的活動)ごとに、一日当たりの活動時間などを定量的かつ信頼性のあるかたちで評価できる尺度を選別した。特に身体的運動については、その詳細を評価できる尺度を選別した。また、ウエアラブル機器で計測される実際の活動量と、質問紙法の記録の関連を調べることで、質問紙法の妥当性を確認した。 [臨床評価(症状や社会機能)および社会認知・社会機能の評価]統合失調症被験者群、および健康被験者群を対象に、上記のスケールを用いた評価を開始した。 [MRIによる神経構造・機能画像]上述の被験者群について、京都大学医学研究科脳機能総合研究センターの3T-MRI(シーメンス社)を用いて、T1-MPRAGE、拡散テンソル画像、安静時fMRIの撮像を開始した。また、これらの形態学的・機能的画像から大脳皮質厚、白質線維の構造的結合性、および機能的結合性を解析するための、オリジナルの解析ソフトウエアの開発を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
生活活動の評価のためのスケールが、検討を重ねた結果、当初予定したものとは若干異なることになった。ただし、計画の大枠は当初予定した通りで進めることができているため、被験者のリクルートも順調である。おおむね順調な進展と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
横断研究は順調に進めることができているが、平成28年度以降予定する縦断研究には、困難も予想される。被験者リクルート体制で改善できるところは改善し、順調な研究の遂行を目指す。
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Research Products
(3 results)