2017 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of functional roles of mutant IDH as specific mutations in cartilage-forming tumors and its application for the development of treatment
Project/Area Number |
15H04956
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
戸口田 淳也 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 教授 (40273502)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 永輝 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90620344)
岡本 健 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30414113)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | IDH遺伝子 / 軟骨形成性腫瘍 / iPS細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、軟骨形成性腫瘍におけるドライバー変異である変異型IDH(isocitrate dehydrogenase)を、標的細胞と想定される間葉系間質細胞において長期間、発現させた際のエピゲノムに対する影響を解析し、軟骨形成性腫瘍の発がん過程におけるIDH変異の役割を明らかにするとともに、更に付加的変異を加えることで、発がん機構の全容を明らかにすることを目的とした。平成29年度は下記の成果を得た。 1.変異IDHのエピゲノム修飾に対する作用:薬剤誘導型べクターを用いて、R132C及びR132H型変異IDHの発現を誘導可能なiPS細胞を樹立し、それぞれを中胚葉から間葉系幹細胞(iMSC)に誘導してから、変異IDHを長期間、発現維持させることに成功した。変異IDHを発現するiMSCは、対照細胞と比較して増殖能の低下を認めた。増殖がほぼ停止した段階まで、経時的に網羅的なDNAメチル化及びヒストンメチル化に関して解析を行った。 2.変異IDHの分化形質に対する作用:上記のiPS細胞から誘導したiMSCを骨、軟骨及び脂肪に分化させたところ、骨髄由来間葉系幹細胞を用いて得られた結果と同様に、骨分化能が阻害されていた。 3.形質転換実験:上記の薬剤誘導型変異IDH遺伝子を導入したiPS細胞において、p16遺伝子をCRSPR/Cas9システムを用いてKOすることを試みた。結果として、複数のp16+/-及びp16-/-細胞を得た。これらの細胞をin vitroにおいて長期間培養を継続し、上記1の実験と同様に、エピゲノムの網羅的解析を進めている。またそれぞれの細胞のin vitro(血清依存性及び足場依存性増殖)及びn vivo(免疫不全マウスの骨髄内に移植)での癌細胞としての形質の評価を行っている。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)
-
[Journal Article] Chondroblastoma of extra-craniofacial bones: Clinicopathological analyses of 103 cases.2017
Author(s)
Konishi E, Nakashima Y, Mano M, Tomita Y, Kubo T, Araki N, Morii E, Yoshikawa H, Haga H, Toguchida J, Ueda T, Osawa M, Hoshi M, Inoue T, Aono M, Yanagisawa A.
-
Journal Title
Pathol Int
Volume: 67
Pages: 495-502
DOI
Peer Reviewed
-