2015 Fiscal Year Annual Research Report
患者由来マウスゼノグラフトのゲノミクス解析による薬剤感受性予測血中マーカーの開発
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15H04973
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
神波 大己 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20402836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 俊成 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00607749)
小林 恭 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00642406)
寺田 直樹 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60636637)
小川 修 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90260611)
中村 英二郎 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90293878)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 腎癌 / 前立腺癌 / CTC / ctDNA |
Outline of Annual Research Achievements |
前立腺癌と腎細胞癌は、発生や進展のシグナル伝達経路が徐々に解明され、それらに対応した標的治療が実践されている。一方、患者個々で治療反応性が異なることが大きな問題となっており、治療薬の効果を事前に予測できるバイオマーカーの開発が求められている。 本研究では、以前より継続的に樹立しているpatient derived xenograft(PDX)を用いた全ゲノムシークエンスを行い、各々のPDXの薬剤感受性に関わる遺伝子変異プロファイリングを作成した上で、circulating tumor cell (CTC)やcirculating tumor DNA (ctDNA)を用いた新規バイオマーカーの開発を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
PDXや細胞株のxenograft modelを作成するのに時間を要した。またマウスの血液からctDNAを採取し腫瘍由来の遺伝子変異を同定する方法を確立することにも時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
前立腺癌ではアンドロゲン受容体遺伝子の変異や増幅がホルモン治療の効果と関連性があるという報告がある。現在薬物治療中の患者から血液を採取し、ctDNAやCTCからアンドロゲン受容体遺伝子の異常を測定し、ホルモン治療の効果との関連を調べていく。 前立腺癌に対する抗癌剤治療や腎癌の分子標的薬に関しては治療効果と関連のある遺伝子異常は報告されていない。これについてはPDXや細胞株xenograft modelに薬剤を投与し、CTCやctDNAから薬剤の感受性/耐性に関連する遺伝子を探索していく。また同時に現在薬剤治療中の患者からも血液を採取し、遺伝子を探索していく。
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Research Products
(1 results)