2017 Fiscal Year Annual Research Report
Evidence of healthy life extension by maintaining oral function: 6 years cohort study for 2000 people
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15H05025
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
池邉 一典 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (70273696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 泰治 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (10543481)
松田 謙一 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (80448109)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 口腔機能 / 歯学 / 運動機能 / 咬合 / 後期高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
歩行速度は,サルコペニア診断に用いられる身体能力指標の一つである。これまでの研究では,歯・口腔の状態と,歩行速度との関連について,横断的な分析結果が報告されている。しかしながら,歩行速度に対する,歯・口腔の状態の影響について,多人数の後期高齢者を対象として,縦断的分析を行った研究はみられない。80歳の地域高齢者を対象として,3年間での歩行速度の変化に対する咬合支持の影響について検討した。 方法:対象者は,79~81歳の地域高齢者547名(男性272名,女性275名)としてベースライン調査を行い,3年後にフォローアップ調査を行った。フォローアップ調査時において,歩行速度が0.8m/秒以下の者を,歩行速度低下群とした。なお,本研究では,べースライン時にすでに歩行速度が0.8m/秒以下の者は分析対象外とした。対象者は,ベースライン時での天然歯による臼歯部咬合支持あり群(Eichner A1-B3)となし群(Eichner B4-C3)に分類された。統計学的分析には,歩行速度低下と咬合支持との関連について検討するために,カイニ乗検定,ロジスティック回帰分析を用いた。有意確率は5%とした。 結果:フォローアップ時に歩行速度低下群となった者は,臼歯部咬合支持あり群では18.1%,なし群では27.3%であり,カイニ乗検定の結果,有意な関連が認められた(p=0.033)。従属変数を3年後の歩行速度,独立変数を性別,ベースライン時のBMI,歩行速度,臼歯部咬合支持としたロジスティック回帰分析を行った結果,臼歯部咬合支持は,3年間の歩行速度の低下と有意な関連が認められた(オッズ比=1.69,p=0.048)。 本研究の結果より,咬合支持の有無は歩行速度の低下に影響することが示唆された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)