2017 Fiscal Year Annual Research Report
Devlopment of novel oral cancer treatment with non-coding RNA by targetting metastatic organ and cancer stem cells.
Project/Area Number |
15H05045
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
杉浦 剛 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (40322292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜田 倫史 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 講師 (00444894)
熊丸 渉 九州大学, 大学病院, 講師 (90432947)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 癌幹細胞 / 上皮間葉移行 / BRACHYURY / SOX2 |
Outline of Annual Research Achievements |
培養ヒト腺様嚢胞癌細胞株ACCSおよびACCSからin vivo selection によって選別した高造腫瘍性・転移能を有する癌幹細胞様細胞株ACCSMを樹立し、研究に用いた。BRACHYURYとSOX2を浸潤転移の制御因子候補と考え、ACCSMにおいて、この2つの遺伝子の導入またはノックダウンによる①EMT形質、癌幹細胞形質に対する影響、②遊走能・浸潤能に対する影響、③造腫瘍性・転移能に対する影響について検討した。 ① EMT関連遺伝子の発現と幹細胞関連遺伝子の発現をリアルタイムPCR法にて評価し、また自己複製能をSphere forming Assay にて評価したところ、BRACHYURY、SOX2それぞれ単独発現させるよりも、同時強制発現させることで、FIBRONECTINやTGFβの発現が著明に亢進し、相乗的にEMT形質、癌幹細胞形質がACCSMと同等の水準まで誘導された。 ② 遊走能をWound healing assay にて評価し、浸潤能を仮想原発巣離脱モデルにて評価したところ、BRACHYURY、SOX2はともにACCS細胞の遊走能、浸潤能を亢進させた。 ③ 造腫瘍性・転移能をマウスin vivo 転移モデルにて評価したところ、ACCSM細胞におけるBRACHYURYノックダウンにより、造腫瘍性と転移能は著明に抑制された。 以上より、BRACHYURYおよびSOX2がEMT形質、癌幹細胞形質を通して癌細胞の浸潤転移の制御因子として働いており、特にBRACHYURYは比較的中心的存在であることが示された。またこのような浸潤転移に関与する遺伝子は分子標的治療のターゲットとして有望であり、将来の癌治療の発展に寄与する可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)