2015 Fiscal Year Annual Research Report
肥満・糖尿病・歯周疾患への遺伝的背景と環境・代謝要因の相互作用に対する包括的解析
Project/Area Number |
15H05056
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
葭原 明弘 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50201033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 秀夫 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00157629)
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 疫学 / 生活習慣病 / 歯周病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本調査では、肥満、糖尿病および炎症性因子の歯周疾患に関連する遺伝子多型の同定と相互連関の解明、遺伝子多型の発現に対する喫煙、栄養摂取状況、および骨代謝等代謝機能の増強または減退作用の解明、肥満、糖尿病および歯周疾患を加えた疾患発症に対する包括的な関連スキームの確立、を目的としている。 新潟県魚沼圏域において、2554人(40歳~74歳)を対象に調査を実施した(参加率62.4%)。実施時期は5月25日~9月8日の9日間、会場数は14会場である。調査項目は、年齢、性別、体格、世帯収入、教育水準、職業、既往、服薬、喫煙、飲酒、睡眠、身体活動、食べる早さ、食品別摂取量および栄養素等摂取量である。また、質問紙により、現在歯数、咬合状態、および歯周病罹患の有無について調査した。さらに採血を行った。今年度は、212名について遺伝子多型を測定した。対象は、TNFα(rs1799724)、IL-6(rs1800796)、Beta-3 adrenergic receptor(rs4994)、 およびPeroxisome proliferator-activated receptor (PPAR) gamma(rs1801282)である。TNFα(rs1799724)では212名中148名(69.8%)がCCタイプであった。IL-6(rs1800796)では212名中129名(60.8%)がCCタイプであった。Beta-3 adrenergic receptor(rs4994)では、212名中136名(64.2%)がAAタイプであった。Peroxisome proliferator-activated receptor (PPAR) gamma(rs1801282)では212名中203名(95.8%)がCCタイプに属していた。今後さらに測定および分析をすすめていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は主に調査の実施およびデータ整理を予定していた。 当初の予定通り進行していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後さらに測定を進めると伴に分析ファイルの構築に向けて作業をすすめていきたい。
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