2015 Fiscal Year Annual Research Report
医療事故防止のための「看護職包括型患者安全教育推進システム」の開発
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15H05064
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
舟島 なをみ 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (00229098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 登志子 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (60415560)
森山 美香 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 講師 (10632200)
手島 恵 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (50197779)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護学 / 院内教育 / 医療事故防止対策 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、医療事故防止のための「看護職包括型患者安全教育推進システム」の開発に向けて、次に示す研究を実施した。 1.理論的枠みの確認と洗練:看護継続教育先進国の最新の研究成果を検討するとともに、中国における患者安全教育の現状について情報収集した。今後検討を進め理論的枠組みを洗練する。 2.助産師用の医療事故防止能力自己診断尺度開発の基盤となる医療事故防止対策の全容を解明する研究:助産師501名の自由回答式質問への回答を質的帰納的に分析し、助産師が実際に講じている医療事故防止対策45種類を解明した。次年度、この成果を基盤に助産師用の尺度を作成するとともに、成果を学会発表する。 3.教育の役割を果たす実習指導者とプリセプター用の医療事故防止能力自己診断尺度開発の基盤となる医療事故防止対策の全容を解明する研究:実習指導者665名の自由回答式質問への回答を質的帰納的に分析し、実習指導者が実際に講じている医療事故防止対策29種類を解明した。次年度、この成果を基盤に実習指導者用の尺度を作成するとともに、成果を学会発表する。また、実習指導者への質問紙調査の結果を検討し、プリセプターへの質問紙調査に向けた準備を行った。次年度、質問紙調査によるデータ収集を実施し、自由回答式質問への回答を質的帰納的に分析し、プリセプターが実際に講じている医療事故防止対策の全容を解明する。 4.看護師長用の医療事故防止能力自己診断尺度開発の基盤となる医療事故防止対策の全容を解明する研究:看護師長529名の自由回答式質問への回答を質的帰納的に分析し、看護師長が実際に講じている医療事故防止対策43種類を解明した。次年度、この成果を基盤に看護師長用の尺度を作成するとともに、成果を学会発表する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた助産師、実習指導者、プリセプター、看護師長の医療事故防止対策の全容解明のうち、 助産師、実習指導者、看護師長が実際に講じている医療事故防止対策の全容を解明した。残るプリセプターの医療事故防止対策の全容解明に向けては、データ収集のための調査準備を終えた。また、理論的枠組みの確認と洗練に向けて看護継続教育先進国および中国における患者安全教育の現状について情報収集した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、平成27年度に質的帰納的に解明した助産師、実習指導者、看護師長の医療事故防止対策の全容に基づき、助産師用、実習指導者用、看護師長用の医療事故防止能力自己診断尺度を作成する。また、平成27年度に検討した質問紙を用いて、プリセプターが実際に講じている医療事故防止対策の全容を解明するため、データ収集と分析を実施し、研究目的達成に向け、研究を推進する。
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