2016 Fiscal Year Annual Research Report
フィジカルアセスメントに繋がる総合的解剖学実習モデルの構築を目指して
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15H05073
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
中野 隆 愛知医科大学, 医学部, 教授 (30148332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
諏訪 美栄子 修文大学, 看護学部, 助教 (00762816)
内藤 宗和 愛知医科大学, 医学部, 教授 (10384984)
横井 達枝 愛知医科大学, 看護学部, 助教 (10590549)
小倉 久美子 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (10715139)
林 省吾 東京医科大学, 医学部, 准教授 (60349496)
平井 宗一 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70516054)
八島 妙子 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (70310472)
篠田 かおる 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (70329829)
河村 諒 愛知医科大学, 看護学部, 助教 (70764083)
西 由紀 (小澤由紀) 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80367755)
鈴木 里美 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (90387796)
黒川 景 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (90399030)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | フィジカルアセスメント / 解剖学 / 組織学 / 骨学 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度に構築した総合的解剖学実習モデルを用いて、特別講義という形式で看護学生を対象に肉眼解剖学実習・組織学実習・骨学実習を導入し実践を図った。実習前にアンケートおよび客観試験を行い、解剖学及び解剖学実習に関する認識と解剖学的知識の程度を把握した。事後のアンケートと客観試験において、事前試験との差を対応のあるt検定、x2検定、テキストマイニングを用いて比較することにより、解剖学および解剖学実習に関する認識の変化と実習の学修効果を客観的に評価した。また、アンケートの結果を踏まえ、学修目標・実習内容・実習教材の適切性について評価した上で、さらなる内容の改善を試みた。学生の学習への動機づけと総合的解剖学実習への意欲との関連にいても、調査した。その結果、質問紙の回収は44名で全て有効であった。動機づけ尺度の平均±標準偏差は内発因子4.0±0.6,同一化因子4.3±0.7と高く,取り入れ因子2.8±0.7,外的因子1.8±0.9と低かった。また意欲の積極性3.6±0.4,興味・関心3.6±0.5,理解・思考3.6±0.6であった。動機づけ尺度の内発因子,同一化因子と意欲に有意な相関を認めた。実習の動機づけは,好奇心や知識欲の内発因子と,大切なことや将来に役立つなどの同一化因子が高く,やらされるなどの取り入れ因子と,周囲からの指示である外的因子が低いことから,実習に対し自ら学習する姿勢が高いことが伺えた。また,内発因子と同一化因子が高いと意欲も高く,自ら学ぼうとする動機づけが実習への意欲を高めることから,学生の学びが更に深まるように,人の生活機能に繋がる学習内容を構築する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画に従って、解剖学セミナーを毎月1回開催した。医学部と看護学部の教員が、お互いに必要な解剖学教育について議論し、具体的な教育目標を構築することができた。また、その成果を日本看護学教育学会(2016年8月)で発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
計画に従い、初年度に構築した総合的解剖学実習モデルを用いて、特別講義という形式で看護学生を対象に肉眼解剖学実習・組織学実習・骨学実習を導入し実践を図る。実習前にアンケートおよび客観試験を行い、解剖学及び解剖学実習に関する認識と解剖学的知識の程度を把握する。事後のアンケートと客観試験において、事前試験との差を対応のあるt検定、x2検定、テキストマイニングを用いて比較することにより、解剖学および解剖学実習に関する認識の変化と実習の学修効果を客観的に評価する。また、アンケートの結果を踏まえ、学修目標・実習内容・実習教材の適切性について評価した上で、さらなる内容の改善を試みる。
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Research Products
(4 results)