2016 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of guidelines and family intervention models for family health care nursing based on family signs/symptoms based on the Concentric Sphere Family Environment Theory
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15H05084
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
法橋 尚宏 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60251229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 順子 神戸大学, 保健学研究科, 講師 (50585057)
深堀 浩樹 東京医科歯科大学, 保健衛生学研究科, 准教授 (30381916)
濱本 知寿香 大東文化大学, 経済学部, 准教授 (00338609)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 家族看護学 / 家族同心球環境理論 / 家族症候 / 家族環境ケア/ケアリングモデル / 家族支援ガイドライン / CSFET式家族看護過程 / 家族症候の影響因子スキーマと家族臨地推論 / 家族ケア/ケアリング理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
家族症候としては,“家族コンコーダンスの未達成”“家族レジリエンスの発達不足”“家族の役割構造の瑕疵”などをとりあげた.家族への家族インタビュー/ミーティングと質問紙調査,看護職者などへの半構造化面接と質問紙調査により,家族症候の危険・原因/促進因子,予防・阻止/抑制因子,家族支援策を明らかにし,家族環境ケア/ケアリングの10エッセンス(バージョン1.0)を完成した.これは,家族役割の調整,家族トランジションの支援,家族ビリーフチェンジ,家族の意思決定支援,家族マネジメント力の強化などで構成される.さらに,家族同心球環境理論(Concentric Sphere Family Environment Theory,CSFET),家族ケア/ケアリング理論(Family Care/Caring Theory,FCCT)などの精緻化を行った. とくに,家族環境アセスメントモデル(Family Environment Assessment Model,FEAM)を構成する“家族観察とインタビュー”と“測定検査”を完成させた.家族症候チェックリスト(Family s/s Checklist,FSSC),家族員ヘルスアセスメント(Health Assessment of Family Member(s),HAFM),SFE),家族環境評価尺度(Survey of Family Environment,SFE),SFE 家族属性モジュール(SFE Family Sociodemographics Module,SFE/FSD)などのアセスメントツールを完成させた. これらの成果は,学会誌での公表,学術集会での演題発表・交流集会・基調講演を行い,国内外に発信した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
“家族環境ケア/ケアリングモデル(Family Environment Care/Caring Model,FECCM)”“CSFET式家族看護過程”“家族症候の影響因子スキーマと家族臨地推論”“家族ケア/ケアリング理論(Family Care/Caring Theory,FCCT)”をさらに進化させ,バージョンアップした.そして,これまでの集大成として,最新の研究成果を盛り込んだ『法橋尚宏,本田順子,島田なつき,道上咲季.(2016年10月).家族同心球環境理論への招待:理論と実践.法橋尚宏(編集).東京:エディテクス.(総ページ数:208ページ)』を出版した.家族同心球環境理論(Concentric Sphere Family Environment Theory,CSFET)に基づいた家族支援の類型化,家族症候別の家族支援ガイドラインも試作できており,順調に進展していると判断する.
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Strategy for Future Research Activity |
さまざまな家族システムユニットの成長・発達区分,多様な家族症候や経過にある家族に対象を拡大する.実践家と協働で複数の困難事例にも継続的に関わり,家族支援ガイドラインを組み込んだ家族環境ケア/ケアリングモデル(FECCM)の適用を漸進的に実践する.さらに,家族支援相談室を運営し,アクションリサーチを行う.家族支援相談室に来室が困難な家族には,訪問家族支援を行って家族支援の機会を提供する.そして,家族支援の実践,評価,リフレクション,改良という循環により,FECCMと家族支援ガイドラインの完成に至る. 研究成果は,国内外の学会誌(とくにインパクトファクターが付いている国際ジャーナル)で公表,大学の研究室が運営しているWebサイトで公表することで研究成果を発信,同時に参加者(家族)に研究成果を還元する.また,実践家への実践セミナーや公開シンポジウムを開催し,家族同心球環境理論,家族環境アセスメントモデル(FEAM)とFECCMの理解,家族支援ガイドラインの活用方法を教授し,リーフレットなども作成して臨地現場への導入と活用を促進する.家族同心球環境理論研究会において,オープンなセミナーやワークショップなどを常時開催しているので,この機会を最大限に活用する.
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Research Products
(26 results)