2016 Fiscal Year Annual Research Report
がんの子どもの復学支援基盤構築のための復学支援プログラムの開発
Project/Area Number |
15H05090
|
Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen University |
Principal Investigator |
大見 サキエ 岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 教授 (40329826)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 洋子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (10249344)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 復学支援 / 小児がん / 児童用パンフレット / 復学支援ツール / 復学支援のための絵本 / 読み聞かせガイド / 小中学校教員の認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
科研打ち合わせ会議は全体会議を8月に1回、その他、ほぼ毎月集合できる研究者で打ち合わせ会議を実施し、研究を進めていった。今年度は絵本読み聞かせガイド作成、復学支援のためのツールとして児童用パンフレットと教員用パンフレット作成、安城市調査の結果整理、岐阜市の小中学校教員のアンケート調査を計画した。まず、読み聞かせガイドは、昨年度、読み聞かせを実施した先生方からのフィードバックを頂いた内容を基に検討し、絵本を理解してもらうため、さらに読み聞かせ後子ども達の疑問にも対応できるような内容を追加して作成した。児童用パンフレットは過去に作成したものを基に児童がより理解しやすいような文字と絵を修正追加して完成した。これは低学年(2年生)を対象にした3つ折り4ページに構成した。教員用パンフレットは、内容と体裁の検討はできたが、印刷できるところまでには至っていない。また、安城市の調査結果を整理し、平成29年の小児保健学会に発表すべく2件に分けて演題登録し、採択された。岐阜市の小中学校71校の教員1926部を対象に小児がんに関する意識調査を実施し、1319部の回収があった。現在データ入力作業中である。その他、絵本のPRも兼ねて、絵本読み聞かせ実施と絵本の修正から完成までの手続きについて2つの学会で発表した。発表後、会場の参加者の希望者に絵本を配布し、多くの人に関心を持ってもらった。さらに「がんの子どものトータルケア研究会(静岡)」でもPR活動を行った。研究の一連の研究であり、過去に科研費助成を受けて実施した結果を論文にまとめた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
質問紙調査の整理と発表、絵本読み聞かせガイドの作成、復学支援ツールとして児童用パンフレット作成について、計画通り実施できた。その他、当初、ツールとして医療者向け、教員向けを先に作成する予定であったが、作成した絵本を小中学校に配布して、より多くの方々に周知をするために、児童用と教員用のツール作成を優先させたため、医療者用作成ができなかった。教員用ツールはほぼ完成しているが、印刷までには至っていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
教員用ツールを完成させ、絵本とともに小中学校等関係個所(特に特別支援学級併設校)に配布し、小児がんの子どもの復学支援時に対応について理解を求めるために広く周知すること、また、医療者用ツールは次年度に向け検討し、完成を目指す。これらの実施を通して、支援体制の構築を目指す。
|
Research Products
(3 results)