2018 Fiscal Year Annual Research Report
がんの子どもの復学支援基盤構築のための復学支援プログラムの開発
Project/Area Number |
15H05090
|
Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen University |
Principal Investigator |
大見 サキエ 岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 教授 (40329826)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 洋子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (10249344)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 復学支援ツール |
Outline of Annual Research Achievements |
岐阜県内の院内学級や特別支援学校の教員、養護教諭対象、その他、保育士初任者研修会等で復学支援についての復学支援ツールの紹介を含めて講演した。講演後の反応は良く、今後に活かせるとの意見をもらった。東洋大学の「アウトリーチによる相談支援および相談員研修活動」とNPO法人「ポケットサポート」とタイアップした研修会で、「病気を抱える子どもの担任や院内学級に配属された時に大切にして欲しいこと・知っておいて欲しいこと」の講演をした。参加者からは知識の確認ができ、自信になったと好評であった。 学会等での復学支援のPR活動を実施した。(第1回AYA研学術集会、日本小児診療多職種研究会)。また、日本小児診療多職種研究会で招聘講演(教育講演)「小児がんの復学支援-学校現場に求められる支援体制-」を行った。科研の少人数の打ち合わせ会議は4回、全体会議を1回実施した。小会議では保護者用のパンフレットの作成の意見交換、業者との打ち合わせ、実施計画や学会準備等を検討した。全体会議では保護用パンフレット完成に向け、詳細を全員で検討した。また、復学支援体制のプログラム案について検討した結果、いくつかの前提条件があげられ、今後はこれらを踏まえ、啓発活動を強化していく必要性が確認された。絵本については、以前から出版を希望する人のために店頭での販売に踏み切った方が良いとの意見があり、研究代表者による自費出版をすることにした。絵本の道徳教育への活用可能性を検討するために、小学5年生2クラスを対象にそれぞれの異なった授業案に基づいて、絵本を使った授業展開を行った。その結果については現在データを分析中である。啓発活動として、全国の小児がん拠点病院およびその関連病院の医師・看護師、院内学級の先生方に絵本と復学支援ツール(児童用、教職員用、保護者用)を発送し、活用を呼びかけ、同時に自費出版の絵本についても紹介した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、医療者向けパンフレットを作成する予定であったが、医療者より、突然の入院、長期療養となり、復学の事まで考えられない保護者への今後の手引となるものが必要と考え、こちらを優先して、保護者用パンフレットを作成したたため、医療者向けパンフレットを作成できなかった。また、体調を崩し、論文作成する時間と精神的余裕がなく、着手できなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
医療者向けは本研究期間では対応できないと判断した。しかし、今年はがん拠点病院と関連医療機関に復学支援ツールを送付したので、フィードバックを頂きながら活用の状況を確認していきたい。そのうえで、医療者向けも必要と判断した場合、医療者向けツールを作成していきたい。また、これまでの学会発表したものの論文作成を行っていきたい。
|
Remarks |
復学支援ツール(保護者用)A3版4つ折りを作成し、全国のがん拠点病院および関連病院、院内学級に配布した。
|
Research Products
(4 results)