2017 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者ケア施設の入居者家族へのケアとその効果に関する縦断的研究
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15H05092
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
深堀 浩樹 東京医科歯科大学, 保健衛生学研究科, 准教授 (30381916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 修一 大妻女子大学, 人間関係学部, 准教授 (20322430)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高齢者ケア施設 / 家族支援 / 質的研究 / 調査研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
交付申請書に記載した3つの活動に沿って研究実績の概要を記す。 1)インタビューデータの分析:平成28年度以降に取得した、特別養護老人ホーム・介護付き有料老人ホームの入居者家族・スタッフを対象としたインタビューデータの分析を実施した。これらのインタビューデータのうち、介護付き有料老人ホームのスタッフが行っている家族支援についてのデータについては、分析が終了し、その結果は大妻女子大学人間関係学部紀要 人間関係学研究に掲載された。 2)質問紙の開発:高齢者ケア施設の家族やスタッフを対象とした国内外の調査研究の内容や上記のインタビューデータから測定尺度や項目を選定し、入居者家族を対象とした質問紙調査に用いる質問紙の開発を終了した。すでに印刷業者に依頼し質問紙の印刷も終了しているため研究協力施設との調整が済み次第調査が開始できる状況にある。 3)対象施設のリクルートおよび質問紙調査の開始:複数の調査協力施設からは既に研究協力の内諾が得られているが、研究代表者の異動に伴い、研究計画の一部修正の必要性があったこと、質問紙調査の完成に時間を要したことからまだ調査の実施に至っていない状況にある。研究計画の一部修正や異動先での倫理審査委員会による倫理審査の承認などの研究代表者の異動後の対応は概ね終了し研究を実施できる体制は整ったため、改めて対象施設との調整を行い、調査を実施していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタビューデータの収集・分析・結果の公表はある程度順調に進捗しているものの、予期していなかった事象(業者のミスにより質問紙に使用する尺度の使用許可を得るのに時間を要したこと、研究代表者の異動に伴い研究計画の一部修正などを余儀なくされたこと)により、当初より予定している特別養護老人ホームの入居者家族を対象とした質問紙調査の実施にいたっていない。そのため「(3)やや遅れている」と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビューデータの取得は既に終了しており、一部のデータの分析は終了しているがまだ分析を行っていないデータが存在するため分析を進め、結果の公表を目指していく。質問紙調査については、上述したように予期していなかった事象への対応は終了し、既に質問紙の印刷も行っているため調査協力施設との再度の調整が行えれば調査が開始できる見込みである。研究の推進のため研究補助者の雇用も積極的に行い、研究を推進していく。
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Research Products
(1 results)