2018 Fiscal Year Annual Research Report
Developing and measuring utility of "attachment to the local community'' method
Project/Area Number |
15H05101
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大森 純子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50295391)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 地域への愛着 / 地域づくり / コミュニティ・アタッチメント / community attachment / 参加型プログラム / 健康増進プログラム / コミュニティプログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
・“地域への愛着”を育む健康増進プログラム(以下、プログラム)をA市2地区において実施し、定量的・定質的分析を行った。参加者は,B地区は7名(男性4名,女性3名),C地区は14名(男性4名,女性10名)であった。【定量的分析方法と結果】参加者に対して、プログラム開始時と終了直後に質問紙調査を実施した。質問紙では、基本特性に加え、地域への愛着尺度(酒井他,2016)とQOL(SF-8)を測定した。愛着尺度の合計得点は92点(高いほど良好)であり、愛着尺度と、SF-8から算出した"健康"について、地区ごとに平均値の変化を検証した。参加者の平均年齢はB地区63.8歳、C地区61.4歳、平均居住年数はB地区18.0年、C地区16.2年であった。プログラム参加による愛着尺度得点の平均値は、B地区で73.8→78.9、C地区で73.0→73.5と上昇傾向がみられ、QOLについては精神的健康で有意な上昇がみられた。【定質的分析方法と結果】グループインタビューは、各最終回終了後に20分間、1グループ3-4名、計5グループに行い、参加後の変化や感想について尋ね、逐語録を分析した。プログラムの参加動機には、「このまちへの興味」「仲間づくりをしたい」等があった。さらに、地域の課題について、「このまちのいいところが知られていない」「自治会機能の低下」「退職後の居場所がない」等が挙げられた。【全体の考察と結果】プログラムは相互交流、楽しさに加え地域課題の共有の機会になった。プログラムは、参加者の地域活動への参加への意識や意欲につながる可能性が示唆された。メソッド原案に基づき,それぞれの地域の特性や資源を活用したプログラムを作成することにより,“地域への愛着”を高めるのに効果的なプログラム開発が期待できる。 ・上記プログラムの実践の手引きを愛着メソッド小冊子にまとめ、全国の市町村健康推進課に配布した。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(7 results)