2015 Fiscal Year Annual Research Report
保健師の基礎・現任教育のための体系的かつ実効性のある放射線教育モデルの構築と検証
Project/Area Number |
15H05107
|
Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
麻原 きよみ 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80240795)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北宮 千秋 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (10344582)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 看護学 / 教育 / 放射線 / 保健師 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、保健師の放射線教育において必要とされる内容を明らかにするための基礎調査として保健師教育機関への質問紙調査、実践保健師に対するインタビュー調査、先進地での調査等を行うことを目的として以下を行った。 1.保健師教育機関への質問紙調査:保健師基礎教育機関218校に放射線教育に関する質問紙調査(放射線に関する科目、重要性の認識、優先度の高い放射線教育など)を行った(回収数104、回収率47.9%)であった。 2.実践保健師へのインタビュー調査:原発事故影響下の自治体および隣県の実践保健師8名に対する放射線教育に関するインタビューを行った。 3.先進地での情報収集:アメリカ合衆国は原発施設の多い国であり、過去には核実験が行われている。2016年のアメリカ公衆衛生学会(コロラド州デンバー)において、公衆衛生看護学と環境看護学の専門家であるWashington State UniversityのPatricia Butterfield博士と面談し、アメリカの原発に関する現状、保健師の関わり、保健師の基礎教育並びに現任教育の有無と有の場合はその内容、環境リスクに関する研究の概要、活用可能な研究枠組みについて情報を得ると共に、保健師の役割に関する意見交換を行った。また、アメリカ公衆衛生学会、放射線看護および公衆衛生看護の関連学会において、本研究結果を発表すると共に、関心領域が共通の研究者と情報交換を行った。原発事故後の保健師実践等、本研究の放射線教育プログラム作成における示唆が得られた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度科研費交付申請書に記載した目的をほぼすべて実施できたから。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成28,29年度の本研究の目的に基づき、今回の保健師教育機関に対する質問紙調査、実践保健師のインタビュー調査、先進地の調査、および研究者との情報交換の結果を統合し、保健師基礎教育ならびに実践保健師の現任教育における具体的な放射線教育プログラム(内容、方法、教材等)を作成し、実施、評価する予定である。
|
Research Products
(1 results)