2018 Fiscal Year Annual Research Report
Field research of health benefit and genetic feature in heirloom vegetables and fruits preserved by Vietnamese ethnic minorities
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15H05127
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
中村 考志 京都府立大学, 和食文化研究センター, 教授 (90285247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 繁久 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 准教授 (30211808)
久保 中央 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (60347440)
武田 征士 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (90508053)
中村 貴子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70305564)
倉持 幸司 東京理科大学, 理工学部応用生物科学科, 准教授 (90408708)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 少数民族 / ベトナム / 伝統野菜 / 伝統果実 / 伝統食材 / ミント / がん予防 / ピペリテノンオキシド |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はベトナムで栽培される野菜・果実について普及種と少数民族がもつ伝統品種の中から,がん患者のQOL向上機能の高い品種を探索して遺伝学的な差異を明らかにするとともに,植物生理学(日長感応と耐寒性)・植物病理学(耐病性)・農業経営学(採算的な生産可能性)の観点から,日本で栽培と普及が可能な品種を特定することを目的としている. 2018年度は信憑性の高い解析結果を得るために,1省または1民族10系統以上のミントの系統の収集を完成させるため,ベトナム北西部のSon La省とDien Bien省とLai Chau省で,主としてKho Mu族とDao族とH’Mong族の少数民族居住地で収集をおこなった.また新たに,Lu族,Ha Nhi族,Lao族,Xinh Mun族の4民族が保持するミントも収集した. 10系統以上のミントを収集できた6省(Dien Bien省,Ha Giang省,Lai Chau省,Lao Cai省,Nghe An省,Son La省)でPO型ミントの標準占有率の25%からの乖離の大きさに注目すると,Nghe An省で73%とLai Chau省で0%と大きく乖離していた.一方,10系統以上のミントを収集できた5民族(Dao族,H’Mong族,Kho Mu族,Kinh族,Thai族)ではKho Mu族で47%とDao族で17%と大きく乖離していた. POを高含有するミントの探索においては,PO型84系統の中から,POの定量に至った47系統のPO含有量は,47-1,121 mg/100 gの範囲にあり,これまでの暫定最高値687 mg/100 gを超える6系統を同定することができた. PO型ミントの日本での生産性については,葉茎部の収穫であれば日長感応性には影響を受けず,冬期の低温下を除いて年間7か月間収穫可能であったことから,日本における生産性は高いと考えられた.
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)