2016 Fiscal Year Annual Research Report
農民を主人公にしたサゴヤシの商品作物化への挑戦とサゴヤシ研究拠点の創設
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15H05145
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
遅澤 克也 愛媛大学, 国際連携推進機構, 教授 (30233539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江原 宏 名古屋大学, 農学国際教育協力研究センター, 教授 (10232969)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | サゴヤシ / 東部インドネシア / 育苗センター / 地方政府との連携 / 熱帯農業 / サゴヤシの栽培化 |
Outline of Annual Research Achievements |
ペンカジョアン村でのサゴヤシ研究センターの栽培実験地では、2016年当初に移植されたサゴヤシ苗(72株)の生育調査を、また、2012年9月に移植したサゴヤシ株(159株)の生育調査を継続して実施しながら、優良苗の選抜方法の検討に着手している。一方で、サゴヤシの育苗センターの苗生産のために、実生からの苗生産に着手した。開花期の5個体を確保し、花序、花、結実等の生育観察をしつつ、結実した実からの実生苗の生産を準備している。これは、地域内からの苗の要請だけでなく、パプアからの苗の購入要請等に応えるためである。 一方で、ルウ地方(3県、1市)のサゴヤシを使ったサゴ・テクノパーク構想の支援も並行して行っている。2016年6月のパロポ市が実施したサゴセミナーには、研究分担者等を派遣して講演を行っている。また、7月にはこのルウ地方のサゴ・テクノパーク構想を実現させるために、内外の研究者や中央政府の関係者を招いて、国際サゴヤシシンポジウムをサゴヤシ学会の協力の下に開催している。 こうした一連の活動の中で、UNHASのサゴヤシ研究グループを組織化している。また、UNHASの院生やルウ地方の地元大学の若手教官連携し、サゴヤシ研究センターを中心に複数のサゴヤシの課題研究が実施されつつある。 また、研修プログラムも作成され、西パプア州の南ソロン県のサゴヤシの専門学校:AKNESSから学生12名がペンカジョアン村のサゴヤシ研究センターの栽培実験地を使って、実習を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
UNHASに組織されたサゴヤシグループは、独自の研究予算を獲得し、調査研究に着手していること、また、地方政府:ルウ県、北ルウ県、東ルウ県とパロポ市はそれぞれ植林計画を作成し、1部で実施されていること、つまり、地方政府とUNHAS等の大学とも連携が実現したことが影響している。 今後は、日・イ両政府からの新たな予算獲得を図ることが課題となってきている。
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Strategy for Future Research Activity |
ルウ地方の3県1市は、災害対策のサゴヤシ植林や緑化のための植林を計画。そのためには、大量の苗が必要となることから、育苗センターの機能を強化する予定である。一方で、サゴヤシから抽出されたサゴの品質を高めて、乾燥精製サゴの生産にも着手する予定である。遅れている、サゴヤシの栽培化のためのガイドブック作成もこの7月を目途に完成させる予定である。 これらの実績を通じて、日・イ両政府からの新たな予算獲得を狙う予定である。
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Research Products
(7 results)