2016 Fiscal Year Annual Research Report
個の自立と新たな凝集力の中で変貌する現代華北農村社会システムに関する史的研究
Project/Area Number |
15H05161
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
内山 雅生 宇都宮大学, 国際学部, 教授 (30151905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
祁 建民 長崎県立大学, 国際社会学部, 教授 (70448819)
田中 比呂志 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90269572)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 農村の集団化 / 共同性 / 共同体 / 水利灌漑 / 環境ガバナンス / 村民自治 / 同族結合 / 水神信仰 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、本研究の目的は、都市との社会的経済的格差が拡大している中国農村の実態を、農民へのインタビューと収集した文献資料をもとに、歴史的に明らかにすることにより、習近平政権が進める農村の「都市化」の現状を明らかにし、個別化と共同性のはざまの中で新たな凝集力を求める現代華北農村社会のシステムに関する史的検討を行うことである。 2、本年度は、2016年9月に北京の中国農業大学および中国社会科学院経済研究所で日本語文献資料の調査を行い、10月に武漢の華中師範大学農村研究学院で関連資料を収集した。 3、さらに2016年9月に、河北大学歴史研究学院の協力のもとに、河北省保定市近郊の伍公村を、山西大学外国語学院の協力のもとに、晋中市霊石県溝峪灘村と淑仲村、さらに霍州市水利局の協力のもとに山間部の義旺村を、雲南大学西南環境史研究所の協力のもとに、昆明市近くの楚雄市多宝村で農村調査を実施した。 4,2016年10月に武漢の華中師範大学農村研究学院を訪問した際に、習近平政権がモデル農村としている湖北省黄石市陽新県平原村を見学し、幹部と懇談する機会を得た。 5、メンバーを2016年5月に東京に集合させ、研究会を開催し、本研究の目的および全体計画と各自の科役割分担を決定した。12月に訪日した中国側研究協力者を囲んで研究会を開催し、研究成果の確認を行った。2017年3月に調査結果の検討と次年度以降の研究計画ついて、資料調査を兼ねて東洋文庫にメンバーが集合して、研究会を開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
河北省での調査では河北大学歴史学院の協力を得て、伍公村での調査を実現した。また山西省での調査は、山西大学外国語学院および霍州市水利局の協力を得て、かねてから定点観測をしてきた溝峪灘村および義旺村で当初の予定通りの調査をすることが出来た。さらに昆明市の雲南大学西南環境史研究所の協力を得て楚雄市多宝村でも農村調査を実現し、当初の計画以上に、華北農村との比較検討することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
中国側研究機関の研究協力者の援助のもとに今後も基本的に当初の予定通りに調査ができる見通しを持てた。
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Research Products
(26 results)
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[Presentation] 村の権力と宗教2016
Author(s)
田中比呂志
Organizer
シンポジウム近現代中国農村社会の特質と変容
Place of Presentation
東洋文庫
Year and Date
2016-12-04 – 2016-12-04
Invited
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