2018 Fiscal Year Annual Research Report
個の自立と新たな凝集力の中で変貌する現代華北農村社会システムに関する史的研究
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15H05161
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
内山 雅生 宇都宮大学, 国際学部, 教授 (30151905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
祁 建民 長崎県立大学, 国際社会学部, 教授 (70448819)
田中 比呂志 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90269572)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 農村の集団化 / 共同性 / 共同体 / 水利灌漑 / 環境ガバナンス / 村民自治 / 同族結合 / 水神信仰 |
Outline of Annual Research Achievements |
1,本研究の目的は、都市との社会的格差が拡大している中国農村の実態を、農民へのインタビューと収集した文献資料を基に、歴史的に明らかにすることにより、習近平政権が進める農村の「都市化」の現状と問題点を明らかにし、個別化と共同性のはざまの中で新たな凝集力を求める現代華北農村の社会システムに関する史的検討を行ったものである。 2、本年度は2018年9月に北京の農業大学および中国社会科学院経済研究所、国家図書館、さらに天津の南開大学で日本語文献調査を行った。 3、2018年4月に山西省霍州市義旺村で「四社五村」による祭礼に日本人研究者として初めて参加し、9月に山西大学外国語学院および霍州市水利局の協力のもとに、定点調査地である義旺村、さらに隣接する洪洞県橋東村、橋西村、杏溝村等で農村調査を実施し、村の幹部および古老から、近年の水利関係を中心とする社会的変容に関する証言を得た。さらに南開大学歴史学院の協力のもとに、約80年前日本の占領下で満鉄調査部等が農村調査を実施した秦皇島市侯家営村で戦後初めて日本人として入村する機会を得た。また本科研で定点調査となっている晋中市霊石県の溝峪攤村および淑中村で農村調査を実施した。 4、2018年に(公財)東洋文庫を会場として、複数の中国人研究者を招聘し、国際シンポジウム「近現代中国農村の社会環境と新農村建設」を開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
南開大学歴史学院の協力のもとに、約80年前に満鉄調査部等の日本人が調査した秦皇島侯家営村を再調査する機会に恵まれた。戦後当該村に日本人が入村するのは初めてであった。
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Strategy for Future Research Activity |
中国側研究機関等の研究協力者の援助のもとに最終年度も基本的に当初の予定通りに調査ができる見通しをもてた。
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Research Products
(11 results)