2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15H05169
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小島 泰雄 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (80234764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野寺 淳 横浜市立大学, その他の研究科, 教授 (50292206)
松村 嘉久 阪南大学, その他部局等, 教授 (80351675)
高橋 健太郎 駒澤大学, 文学部, 教授 (30339618)
阿部 康久 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 准教授 (10362302)
松永 光平 立命館大学, 文学部, 准教授 (80548214)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 人文地理学 / 中国研究 / フィールド調査 / 華南 / 地域構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の初年度にあたる平成27年度は、5月30日(土)に京都大学にメンバー全員が集合して研究集会を開き、調査研究の目的と方法の共通認識を深めるとともに、夏季調査の具体的な計画について話し合った。それに基づき、研究分担者である小野寺淳が6月末に中国広州に出向き、中山大学地理科学与規劃学院の劉雲剛教授と詳細な調査の打合せを行った。こうした準備を重ねた上で、8月6日(木)から19日(水)までの2週間にわたって中国広東省広州市とその周辺においてフィールド調査を実施した。参加者は研究代表者と研究分担者の6名全員に加え、研究協力者として秋山元秀・李小妹・田秋香3氏が加わった。フィールド調査は都市班、文化班、農村班、交通班、産業班、環境班、民族班に分かれて行われ、各班に中国側の調査協力者として中山大学地理科学与規劃学院の大学院生が複数加わった。現地においては、中国側研究者も加わり、中間と総括の2回の討論会を行い、各班の成果の相互理解を深めると同時に珠江デルタの地域性について議論を行った。帰国後、各自が資料の整理と分析を進め、12月19日(土)と20日(日)の2日間にわたって京都大学百周年時計台記念館において、国際ワークショップを開催した。中国からはフィールド調査に参加した劉雲剛・侯路路両氏が出席し、報告とディスカッションにより、研究がいっそうの深化を遂げることとなった。さらにメンバーのうち小野寺・李・秋山・小島・阿部の5名が3月21日(月)に早稲田大学で開催された日本地理学会春季学術大会において研究発表を行った。現在、調査報告書の作成と、個別論文の執筆に取り組んでいるところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題は中国華南で進む地域構造の再編を、綿密なフィールド調査により実態的に調査研究することを主たる目的としており、平成27年8月に2週間にわたる広州市とその周辺でフィールド調査を充実した内容で行うことができたこと、ならびに国際ワークショップおよび学会発表を通して研究成果を着実に積み重ねていることが、この区分を選択した理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は3年次にわたってフィールド調査を行うことを軸に展開することとなっている。第2年次である平成28年度においては、珠江デルタの周辺部である江門市においてフィールド調査を実施すべく準備が進められており、第3年次にはフィールド調査とならんでシンポジウムの開催を計画している。
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Research Products
(21 results)